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NBA

トレード期限最終日に動いたウィザーズ。ネイピアーとロビンソン獲得でプレーオフ争い参戦なるか?

秋山裕之

2020.02.07

ウィザーズはトレード期限最終日にガードのネイピアー(写真)とロビンソンを獲得した。(C)Getty Images

ウィザーズはトレード期限最終日にガードのネイピアー(写真)とロビンソンを獲得した。(C)Getty Images

 2月6日(日本時間7日、日付は以下同)、NBAはトレード・デッドラインを終え、複数のチームが動いた。

 ワシントン・ウィザーズはロサンゼルス・クリッパーズ、ニューヨーク・ニックスとの3チーム間トレードでアイザイア・トーマスをクリッパーズへ、2018年ドラフト2巡目44位で指名したイスフ・サノンの交渉権をニックスへ放出し、クリッパーズからジェームズ・ロビンソンを獲得。

 さらに、デンバー・ナゲッツへジョーダン・マクレーをトレードし、5日にミネソタ・ティンバーウルブズからナゲッツへ移籍したばかりのシャバズ・ネイピアーを加えた。

 トミー・シェパードGMは放出した2選手へ感謝を示しつつ、「アイザイアは極めてプロフェッショナルだった。若手やルーキーたちにとって、いいお手本だったんだ。バスケットボールに対するパッションや知恵を持っていたから、いなくなるのは寂しい」とトーマスについて言及。

「シャバズ・ネイピアーについてはアイザイアをトレードして、ポイントガードが必要になったから獲得した。彼はイシュ・スミスとともにPGを務めてもらう。(ネイピアーは)アップテンポにプレーできるタフな選手で、(コネティカット)大学で2度優勝を経験している。来季以降、このチームでプレーし続けてもらうか試すことができる」

 新たに加わったネイピアーについて、シェパードGMがこう語ったように、今後はスミスとともに司令塔を務めることになる。キャリア6年目の28歳は、今季ウルブズでは36試合中22試合で先発を務め、平均23.8分、9.6点、3.1リバウンド、5.2アシスト、1.1スティールを記録。
 
 ショットの安定感には欠けるが、ミスが少なくリーグ上位のオフェンス力を誇るウィザーズを指揮するPGとして期待がかかる。「シャバズはすぐ戦力になってくれるだろう。彼はジョン、ブラッドと仲がいいから、彼らも獲得を喜んでいた」とシェパードGMが口にしたように、ジョン・ウォール、ブラッドリー・ビールともうまくプレーできることだろう。

 一方のロビンソンについては、「彼を獲得できるチャンスを逃したくはなかった。彼を育てるのが楽しみだ。今シーズンは育成の年と言ってきたが、若い選手たちが揃って、ジェロームを含む一人ひとりの成長を楽しみにしている」と評価。2018年ドラフト13位で指名されたシューティングガードは今季、クリッパーズで平均11.3分、2.9点、1.4リバウンド、1.1アシストを記録している。

 なお、ロビンソンの加入により、ウィザーズは2018年のドラフト指名選手が4人(トロイ・ブラウンJr./1巡目15位、モリッツ・ヴァグナー/同25位、アイザック・ボンガ/2巡目39位)も在籍することに。

 ウィザーズは7日にホームでダラス・マーベリックス戦が控えている。マブズは今季開幕戦で100-108と敗れているだけにホームでリベンジしたいところ。この試合で14得点、10リバウンドのダブルダブルをマークした八村塁にとっても、大きなチャレンジになるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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