NBA2024-25シーズンのプレーオフでは、デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)といったスター選手がアキレス腱断裂のアクシデントに見舞われた。殿堂入り選手のケビン・ガーネット(元セルティックスほか)は、現代のスタイルに選手たちの肉体がついてきていないのでは、と指摘している。
34歳のリラードは、現地時間4月27日に行なわれたペイサーズとのプレーオフ1回戦第4戦で、リバウンドをキープしようとした際に接触がない状況でコートに倒れ込んだ。MRI検査の結果、左足アキレス腱断裂と診断され、7月1日にはバックスから解雇を言い渡されている。
27歳のテイタムは5月12日に行なわれたニューヨーク・ニックスとのカンファレンス準決勝第4戦で、ルーズボールを追う際に右足を痛めて倒れ込み、アキレス腱を断裂。手術は成功したが、長期離脱は免れない。
そして極めつけは、ペイサーズをNBAファイナルに導いた25歳のハリバートン。6月22日に行なわれたオクラホマシティ・サンダーとのシリーズ第7戦で右足を負傷。翌日にアキレス腱断裂だったことが発表され、リーグに衝撃が走った。
上記の3人は、相手選手との接触がない中で大ケガを負った共通点がある。現役時代、燃えるような闘争心と鍛え上げた肉体で4度のフル出場、歴代8位の1462試合に出場した“鉄人”ガーネットはポッドキャスト番組『KG Certified Podcast』で、ケガ人が続出した因果関係について持論を展開した。
「現代のNBA選手たちは速いペースでプレーしているが、(それに相応しい)最高のコンディションにあるとは思わない。自分たちが健康で、良い状態だとも思っていないと思う。今の選手たちは、このペースでプレーするのに必要な身体ではないんだ。
身体のことを知っている人なら、ふくらはぎが故障の原因になるとわかっている。ふくらはぎを支えているのはアキレス腱だ。だから、もしふくらはぎが真っ先に機能停止に陥るのであれば、構造についてきちんと考える必要がある」
同じくギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、自身のポッドキャスト番組『Gil's Arena』で「テイタムやデイム(リラード)にアキレス腱について尋ねた時、『ふくらはぎは痛めたことがあるか?』と聞いたら、2人とも『イエス』と答えた」と言及。実際、ハリバートンはファイナル第6戦を前に右ふくらはぎの肉離れと診断されていたなかで、強行出場して結果的にアキレス腱を断裂することになった。
ガーネットは、選手たちはふくらはぎの鍛錬を意識すべきだと主張する。
「何人かのトレーナーが、ワークアウトの最後にカーフレイズ(ふくらはぎの筋肉を鍛えるトレーニング)をしていない選手がいると話していたのを聞いたよ。俺たちはワークアウトの最後、特に足を重点的に鍛える日はカーフレイズで締めくくっていた。
(選手は)ふくらはぎでスピードを上げたり、止まったりするんだ。最後まで戦えるだけの運動能力が必要だ。ふくらはぎを鍛えろ。ふくらはぎを毎日鍛えるんだ!」
レジェンドの金言を教訓に、来たる2025-26シーズンでは選手の大ケガが起こらないことを祈るばかりだ。
構成●ダンクシュート編集部
34歳のリラードは、現地時間4月27日に行なわれたペイサーズとのプレーオフ1回戦第4戦で、リバウンドをキープしようとした際に接触がない状況でコートに倒れ込んだ。MRI検査の結果、左足アキレス腱断裂と診断され、7月1日にはバックスから解雇を言い渡されている。
27歳のテイタムは5月12日に行なわれたニューヨーク・ニックスとのカンファレンス準決勝第4戦で、ルーズボールを追う際に右足を痛めて倒れ込み、アキレス腱を断裂。手術は成功したが、長期離脱は免れない。
そして極めつけは、ペイサーズをNBAファイナルに導いた25歳のハリバートン。6月22日に行なわれたオクラホマシティ・サンダーとのシリーズ第7戦で右足を負傷。翌日にアキレス腱断裂だったことが発表され、リーグに衝撃が走った。
上記の3人は、相手選手との接触がない中で大ケガを負った共通点がある。現役時代、燃えるような闘争心と鍛え上げた肉体で4度のフル出場、歴代8位の1462試合に出場した“鉄人”ガーネットはポッドキャスト番組『KG Certified Podcast』で、ケガ人が続出した因果関係について持論を展開した。
「現代のNBA選手たちは速いペースでプレーしているが、(それに相応しい)最高のコンディションにあるとは思わない。自分たちが健康で、良い状態だとも思っていないと思う。今の選手たちは、このペースでプレーするのに必要な身体ではないんだ。
身体のことを知っている人なら、ふくらはぎが故障の原因になるとわかっている。ふくらはぎを支えているのはアキレス腱だ。だから、もしふくらはぎが真っ先に機能停止に陥るのであれば、構造についてきちんと考える必要がある」
同じくギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、自身のポッドキャスト番組『Gil's Arena』で「テイタムやデイム(リラード)にアキレス腱について尋ねた時、『ふくらはぎは痛めたことがあるか?』と聞いたら、2人とも『イエス』と答えた」と言及。実際、ハリバートンはファイナル第6戦を前に右ふくらはぎの肉離れと診断されていたなかで、強行出場して結果的にアキレス腱を断裂することになった。
ガーネットは、選手たちはふくらはぎの鍛錬を意識すべきだと主張する。
「何人かのトレーナーが、ワークアウトの最後にカーフレイズ(ふくらはぎの筋肉を鍛えるトレーニング)をしていない選手がいると話していたのを聞いたよ。俺たちはワークアウトの最後、特に足を重点的に鍛える日はカーフレイズで締めくくっていた。
(選手は)ふくらはぎでスピードを上げたり、止まったりするんだ。最後まで戦えるだけの運動能力が必要だ。ふくらはぎを鍛えろ。ふくらはぎを毎日鍛えるんだ!」
レジェンドの金言を教訓に、来たる2025-26シーズンでは選手の大ケガが起こらないことを祈るばかりだ。
構成●ダンクシュート編集部