マイケル・ジョーダン、コビー・ブライアント、ヴィンス・カーターなど、NBAではスラムダンク・コンテストの出場をきっかけに知名度を上げ、スーパースターとなった選手は多い。
一方、“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は若手時代から何度も豪快なダンクを披露してきたが、コンテストには一度も出場経験がない。
以前、レブロンはダンクコンテストでの優勝はNBAのやり残したリストには入っておらず、最高のダンカーと称されることは目標ではなかったと明かした。さらに2025年のオールスターでも、出場しなかったことに後悔はないと語っている。
ただ、1992年ダンクコンテスト王者のセドリック・セバロスは、元同僚のバイロン・スコットのポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』出演時に、もしレブロンがコンテストに出場していても、優勝はできなかったと断言した。
「レブロンがダンクコンテストで優勝できたとは思えないね。パワフルなダンカーで、多くの相手を圧倒できるけど、トリックや優雅さはない。シャノン・ブラウンはマクドナルド・オールアメリカンのダンクコンテストでレブロンに勝っている」
セバロスはこう語ったが、2003年のマクドナルド・オールアメリカン(高校生のオールスターゲーム)のダンクコンテストでは、レブロンはブラウンを破り、優勝を果たしている。
もっとも、レブロンが勝てた背景には、対戦相手のブラウンとヴォン・ウェイファー、JR・ギテンズがダンクを失敗したことが大きく影響している。実際、レブロンの3本のダンクはそれぞれ83点、83点、84点と平凡なスコアだった。一方でブラウンは、2本目にフリースローライン付近から跳躍して360度ダンクを成功させ、90点を獲得している。
セバロスは、「パワーダンカーはクリエイティブさに欠ける」とレブロンのダンクの創造性の欠如を挙げ、このようなスタイルの選手はダンクコンテストでは不利だとも指摘した。
「ザイオン(ウィリアムソン)もパワフルなダンカーだ。でもザック・ラビーンやアーロン・ゴードンのようなクレイジーで速い動きができるかは不明だ」
ザイオンもレブロン同様、NBAのダンクコンテストには一度も参加していない。また、過去の大会を振り返っても、パワー系のダンカーが優勝したケースは多くないのが現実だ。
派手さと創造性が問われるコンテストで、パワーは必ずしも勝利の条件ではない。レブロンやザイオンが出場しないのは、その現実を理解しているからかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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以前、レブロンはダンクコンテストでの優勝はNBAのやり残したリストには入っておらず、最高のダンカーと称されることは目標ではなかったと明かした。さらに2025年のオールスターでも、出場しなかったことに後悔はないと語っている。
ただ、1992年ダンクコンテスト王者のセドリック・セバロスは、元同僚のバイロン・スコットのポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』出演時に、もしレブロンがコンテストに出場していても、優勝はできなかったと断言した。
「レブロンがダンクコンテストで優勝できたとは思えないね。パワフルなダンカーで、多くの相手を圧倒できるけど、トリックや優雅さはない。シャノン・ブラウンはマクドナルド・オールアメリカンのダンクコンテストでレブロンに勝っている」
セバロスはこう語ったが、2003年のマクドナルド・オールアメリカン(高校生のオールスターゲーム)のダンクコンテストでは、レブロンはブラウンを破り、優勝を果たしている。
もっとも、レブロンが勝てた背景には、対戦相手のブラウンとヴォン・ウェイファー、JR・ギテンズがダンクを失敗したことが大きく影響している。実際、レブロンの3本のダンクはそれぞれ83点、83点、84点と平凡なスコアだった。一方でブラウンは、2本目にフリースローライン付近から跳躍して360度ダンクを成功させ、90点を獲得している。
セバロスは、「パワーダンカーはクリエイティブさに欠ける」とレブロンのダンクの創造性の欠如を挙げ、このようなスタイルの選手はダンクコンテストでは不利だとも指摘した。
「ザイオン(ウィリアムソン)もパワフルなダンカーだ。でもザック・ラビーンやアーロン・ゴードンのようなクレイジーで速い動きができるかは不明だ」
ザイオンもレブロン同様、NBAのダンクコンテストには一度も参加していない。また、過去の大会を振り返っても、パワー系のダンカーが優勝したケースは多くないのが現実だ。
派手さと創造性が問われるコンテストで、パワーは必ずしも勝利の条件ではない。レブロンやザイオンが出場しないのは、その現実を理解しているからかもしれない。
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