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NBA

4世代を超えて“宝物”となった史上最高のダンカー、ヴィンス・カーターの波乱万丈のキャリア

大井成義

2020.01.05

キャリア2年目となる2000年のスラムダンク・コンテストで大技を連発し、カーターはスーパースターの仲間入りを果たした。(C)Getty Images

キャリア2年目となる2000年のスラムダンク・コンテストで大技を連発し、カーターはスーパースターの仲間入りを果たした。(C)Getty Images

■若き日のコビー・ブライアントが秘かにライバル視していた男  ガードの選手として史上初めて高校から直接プロ入りを果たしたコビー・ブライアントは、NBAとカレッジのどちらに進むべきか悩んでいた頃、全...
■若き日のコビー・ブライアントが秘かにライバル視していた男

 ガードの選手として史上初めて高校から直接プロ入りを果たしたコビー・ブライアントは、NBAとカレッジのどちらに進むべきか悩んでいた頃、全米の強豪校から熱心に勧誘を受けていた。彼がもしカレッジでプレーする道を選んでいたとしたら、行き先はデューク大だったろうと一般的には思われており、かつて本人もそれらしきことを口にしている。

 だが、2013年のオフに開催された〝Kobe Up Close〞という公開トークイベントにおいて、司会のジミー・キンメルの質問に対し、コビーは次のように明かした。

「コーチK(デューク大HCマイク・シャシェフスキー)のことは大好きだけど、真実を明らかにしなければならないね。ある日、ディーン・スミス(ノースカロライナ大HC)が手紙をくれて、そこにはこれ以上勧誘はしないと書いてあった。俺のプロ入りの決意が固いと思ったんだろう。でも実のところ、俺はその頃カロライナ(ノースカロライナ大)行きに気持ちが傾いていたんだ。なぜなら、競い合いたかったから。

 俺が高校を卒業する前の年、ヴィンス・カーターがカロライナに入学した。その頃、彼は全米でベストのガードだった。彼と日々競い合ってプレーしたい、そう思ったのさ。俺はもっとベターになって、彼を基準に自分の能力を測り、彼と競い合うことで自分をさらに高めていきたいと思ったんだ」
 
 それから四半世紀。コビーは歴代6位タイとなる20シーズンのキャリアを経て2016年に引退したが、若き日のコビーが一目も二目も置いていた男は今もコートに立っている。今シーズン開幕時には、ロバート・パリッシュ、ケビン・ウィリス、ケビン・ガーネット、ダーク・ノビツキーを抜き、歴代最長となる22シーズン目のNBAキャリアを記録した。

 さらには、本日2020年1月4日(現地時間)に開催されたペイサーズ戦への出場により、なんと1990年代、2000年代、2010年代、2020年代という4つのディケイドにまたがってプレーしたNBA初の選手となった。こればかりは、デビュー年と引退年のタイミングという運的な要素が大きく絡んでくるだけに、2人目の達成者が出現する可能性は限りなく低いと言ってもいいだろう。

 NBA史上初の“Four-Decade Player”、ヴィンス・カーター。その偉業達成は素直に喜ばしいものの、一方で、シーズンが進むにつれ寂しさは募っていくばかりである。今シーズン残り約4か月、50試合弱。22シーズン見続けてきた彼の勇姿も、それで見納めなのだ。超人的なプレーで人々に衝撃と夢を与え、NBA史にその名を刻んだ“ハーフマン・ハーフアメイジング”が、長い旅路の終着点に向けて、選手生活の総決算となるシーズンを今戦っている。
 

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