現地時間7月14日(日本時間15日)、サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマが、フランスのメディア『レキップ』とのインタビューで、今年2月に診断された右肩の深部静脈血栓症から回復したことを明かした。
「公式に復帰の許可が下りた。金曜日にスパーズのメディカルスタッフからゴーサインが出たんだ。これでまたバスケットボールをプレーできるよ」
キャリア2年目の昨季、ウェンバンヤマは平均24.3点、11.0リバウンド、3.7アシスト、1.13スティール、3.83ブロックを記録。オールスター初出場を飾るも、同期間中に血栓症と診断され、残り試合の全休を余儀なくされていた。
2023年のドラフトでスパーズから全体1位指名された221cm・107kgのビッグマンは、さらにこうも話していた。
「NBA選手の誰もが同じ目標を持っているわけじゃないことはわかっている。けど僕の夢は、1つのフランチャイズでキャリアを全うすることなんだ。ここサンアントニオでね」
5度の優勝を誇るスパーズでは、ティム・ダンカン(19シーズン)、マヌ・ジノビリ(16シーズン)、デイビッド・ロビンソン(14シーズン)がドラフト時から引退まで球団一筋を貫き、それぞれ複数回のリーグ制覇に大きく貢献してきた。
NBA全体で見ても、ダラス・マーベリックス一筋21シーズンのダーク・ノビツキー、ロサンゼルス・レイカーズで20シーズンすべてを捧げたコビー・ブライアント、マイアミ・ヒートで20シーズンを全うしたユドニス・ハズレムらがいて、現役ではステフィン・カリーがゴールデンステイト・ウォリアーズで来季17シーズン目を迎える。
昨季ウエスタン・カンファレンス13位の34勝48敗(勝率41.5%)に終わったスパーズは、現在6シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているものの、ウェンバンヤマ自身は新人王、オールスター選出と順調にスターへの階段を駆け上がっている。
チームは昨季途中にスコアリングガードのディアロン・フォックスを獲得し、今年のドラフトでは1巡目2位でディラン・ハーパー、同14位でカーター・ブライアントを指名してロスターを強化。さらにFAでルーク・コーネット、トレードでケリー・オリニクを補強し、ウェンバンヤマの周囲に有能なビッグマンを加えた。
サマーリーグが行なわれているラスベガスの会場に現れたオリニクは、『NBA TV』のインタビューでウェンバンヤマと一緒にプレーすることを次のように語っていた。
「これは僕にとって人生で一度しかないくらいの機会だ。彼は間違いなくフロアの両エンドでゲームを変えた。サイズと長さ、多彩な能力があり、バスケットボールのすべてをこなすことができる。だから一緒にプレーできることを本当に楽しみにしているよ。自分の後ろで誰かがリムプロテクトしてくれると、より大きな自信を与えてくれるんだ」
名門復活を期す新生スパーズで、絶対的な軸となるウェンバンヤマが、健康体を取り戻してどんなパフォーマンスを見せるのか。今から楽しみでならない。
文●秋山裕之(フリーライター)
「公式に復帰の許可が下りた。金曜日にスパーズのメディカルスタッフからゴーサインが出たんだ。これでまたバスケットボールをプレーできるよ」
キャリア2年目の昨季、ウェンバンヤマは平均24.3点、11.0リバウンド、3.7アシスト、1.13スティール、3.83ブロックを記録。オールスター初出場を飾るも、同期間中に血栓症と診断され、残り試合の全休を余儀なくされていた。
2023年のドラフトでスパーズから全体1位指名された221cm・107kgのビッグマンは、さらにこうも話していた。
「NBA選手の誰もが同じ目標を持っているわけじゃないことはわかっている。けど僕の夢は、1つのフランチャイズでキャリアを全うすることなんだ。ここサンアントニオでね」
5度の優勝を誇るスパーズでは、ティム・ダンカン(19シーズン)、マヌ・ジノビリ(16シーズン)、デイビッド・ロビンソン(14シーズン)がドラフト時から引退まで球団一筋を貫き、それぞれ複数回のリーグ制覇に大きく貢献してきた。
NBA全体で見ても、ダラス・マーベリックス一筋21シーズンのダーク・ノビツキー、ロサンゼルス・レイカーズで20シーズンすべてを捧げたコビー・ブライアント、マイアミ・ヒートで20シーズンを全うしたユドニス・ハズレムらがいて、現役ではステフィン・カリーがゴールデンステイト・ウォリアーズで来季17シーズン目を迎える。
昨季ウエスタン・カンファレンス13位の34勝48敗(勝率41.5%)に終わったスパーズは、現在6シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているものの、ウェンバンヤマ自身は新人王、オールスター選出と順調にスターへの階段を駆け上がっている。
チームは昨季途中にスコアリングガードのディアロン・フォックスを獲得し、今年のドラフトでは1巡目2位でディラン・ハーパー、同14位でカーター・ブライアントを指名してロスターを強化。さらにFAでルーク・コーネット、トレードでケリー・オリニクを補強し、ウェンバンヤマの周囲に有能なビッグマンを加えた。
サマーリーグが行なわれているラスベガスの会場に現れたオリニクは、『NBA TV』のインタビューでウェンバンヤマと一緒にプレーすることを次のように語っていた。
「これは僕にとって人生で一度しかないくらいの機会だ。彼は間違いなくフロアの両エンドでゲームを変えた。サイズと長さ、多彩な能力があり、バスケットボールのすべてをこなすことができる。だから一緒にプレーできることを本当に楽しみにしているよ。自分の後ろで誰かがリムプロテクトしてくれると、より大きな自信を与えてくれるんだ」
名門復活を期す新生スパーズで、絶対的な軸となるウェンバンヤマが、健康体を取り戻してどんなパフォーマンスを見せるのか。今から楽しみでならない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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