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NBA

名門スパーズに加入したコーネット。キャリア平均5.2点の控えセンターが、地元ファンから歓迎されている理由とは<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.07.10

新天地での背番号は7。その理由を「ダンカンの3分の1でも活躍できれば」と語り、笑いを誘った。(C)Getty Images

新天地での背番号は7。その理由を「ダンカンの3分の1でも活躍できれば」と語り、笑いを誘った。(C)Getty Images

 現地7月7日、サンアントニオ・スパーズが、ボストン・セルティックスからセンターのルーク・コーネットを獲得したことを発表した。

 来季で9シーズン目を迎える216cmのビッグマンは、2017年のドラフトで指名漏れしながらも、ニューヨーク・ニックスとの2WAY契約からNBAでのキャリアをスタート。

 その後シカゴ・ブルズやセルティックスで短期間プレーしたあと、2021-22シーズンはクリーブランド・キャバリアーズ、ミルウォーキー・バックスと2球団で10日間契約という綱渡りの時期を経て、同シーズン後半から落ち着いたセルティックスでリーグ優勝を経験するという、なんともユニークな経歴を持つ。

 7月15日で30歳になるコーネットは、NBAで通算353試合に出場し、平均5.2得点、3.5リバウンドと、数字からはその重要性が見えにくいが、スパーズファンは彼の加入を大いに歓迎している。

 その大きな理由が、セルティックスでの活躍ぶりだ。
 
 時間帯やマッチアップ相手の違いなどもあるため単純に数字だけで判断はできないが、例えば昨季スターティングセンターのアル・ホーフォードとバックアッパーのコーネットの36分換算のスタッツを比較すると、平均得点は同じ11.7点。リバウンドはホーフォードの8.0本に対しコーネットはチームハイの10.3本、ブロックは1.1本に対し1.9本、アシストは2.8本に対し3.1本、フィールドゴール成功率は42.3%に対し66.8% と、コーネットが効果的なパフォーマンスを発揮していたことがわかる。

 とりわけオフェンシブ・リバウンドに関しては、昨季のレギュラーシーズンの総リバウンド数388本のうち約半分の190本と、コーネットはチームのセカンドチャンス創出に絶大な貢献をしていた。

 セルティックスの昨季の3ポイント試投数3955本はリーグトップかつ史上最多だったが、ジョー・マズーラHCが試みていたスペースを活用するオフェンスにおいても、強力なリバウンダーがいることは実に効果的だった。

 そのコーネット自身も、ヴァンダービルト大時代には3ポイントシュートが得意なビッグマンとして鳴らした。

 身長7フィート(213cm)以上の選手による3ポイント成功数のNCAA記録(4年間で150本)を樹立し、NBA2年目にも46試合で70本を決めたが、セルティックス加入後はめっきり打つ機会がなくなっている。

 ゴールに近いエリアで発揮される強みを、より活かすための戦術的理由であったが、はたしてスパーズでは、彼のシュート力が活用されることになるのか。
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