2021年の優勝から早4年、覇権争いから徐々に後退しているミルウォーキー・バックスにあって、ヤニス・アデトクンボはチームを去るのではないかとの憶測が強まっている。しかし元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は彼の人間性も踏まえ、移籍はないと予想している。
プレーオフではここ3年連続で1回戦敗退に終わっているバックスは今オフ、インディアナ・ペイサーズから完全FA(フリーエージェント)となっていたマイルズ・ターナーと4年総額1億700万ドル(約159億円)で契約。
一方で、昨プレーオフで左足アキレス腱断裂の重傷を負い、来季の復帰が絶望視されているデイミアン・リラードをウェイブし、2021年の優勝メンバーであるブルック・ロペスがロサンゼルス・クリッパーズへ、パット・カナトンもシャーロット・ホーネッツへと移籍した。
過去ブロック王に2度輝き、昨季はペイサーズのファイナル進出に貢献したターナーを獲得したとはいえ、バックスのチームとしての方向性はやや不透明と言わざるを得ない。
リラードが抜けてアデトクンボと並ぶようなスター選手はいなくなり、優勝はおろか、今後のさらなる負担増加も懸念される。それだけに、2013年のNBA入りから球団一筋で過ごしてきた大黒柱が移籍を決断するのではないかとの憶測が広まっている。
ただ、アリナスの意見は少々違うようだ。自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「彼は家族や自分を信じてくれた唯一のエージェント、大切な人に対しておそらく最も忠実な人間だ。だから、そこに留まるためならどんなことでもするだろう」と語り、ミルウォーキーへの愛を理由にアデトクンボの移籍はないと見立てた。
アデトクンボ加入1年目の2013-14シーズン、バックスは15勝67敗でリーグ最下位。そこから着実にチーム力を高め、18-19シーズン以降はアデトクンボ、クリス・ミドルトン(現ワシントン・ウィザーズ)らを中心にイーストの強豪の地位に返り咲き、20-21シーズンにフランチャイズ史上2回目となるリーグタイトルを手にしている。
ニック・ヤング(元ウィザーズほか)は「チームを離れる時だと思う」とアデトクンボに退団を勧めたが、アリナスは「彼はフランチャイズに留まり、キャリアを全うし、そこで勝利を目指す覚悟がある。なぜなら、自分のレガシーがそこに懸かっていると知っているからだ」と残留の意思が固いと予測していた。
アデトクンボ自身がチームにトレードを要求している事実はないが、しばらくはその動向が注目を集めることになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
プレーオフではここ3年連続で1回戦敗退に終わっているバックスは今オフ、インディアナ・ペイサーズから完全FA(フリーエージェント)となっていたマイルズ・ターナーと4年総額1億700万ドル(約159億円)で契約。
一方で、昨プレーオフで左足アキレス腱断裂の重傷を負い、来季の復帰が絶望視されているデイミアン・リラードをウェイブし、2021年の優勝メンバーであるブルック・ロペスがロサンゼルス・クリッパーズへ、パット・カナトンもシャーロット・ホーネッツへと移籍した。
過去ブロック王に2度輝き、昨季はペイサーズのファイナル進出に貢献したターナーを獲得したとはいえ、バックスのチームとしての方向性はやや不透明と言わざるを得ない。
リラードが抜けてアデトクンボと並ぶようなスター選手はいなくなり、優勝はおろか、今後のさらなる負担増加も懸念される。それだけに、2013年のNBA入りから球団一筋で過ごしてきた大黒柱が移籍を決断するのではないかとの憶測が広まっている。
ただ、アリナスの意見は少々違うようだ。自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「彼は家族や自分を信じてくれた唯一のエージェント、大切な人に対しておそらく最も忠実な人間だ。だから、そこに留まるためならどんなことでもするだろう」と語り、ミルウォーキーへの愛を理由にアデトクンボの移籍はないと見立てた。
アデトクンボ加入1年目の2013-14シーズン、バックスは15勝67敗でリーグ最下位。そこから着実にチーム力を高め、18-19シーズン以降はアデトクンボ、クリス・ミドルトン(現ワシントン・ウィザーズ)らを中心にイーストの強豪の地位に返り咲き、20-21シーズンにフランチャイズ史上2回目となるリーグタイトルを手にしている。
ニック・ヤング(元ウィザーズほか)は「チームを離れる時だと思う」とアデトクンボに退団を勧めたが、アリナスは「彼はフランチャイズに留まり、キャリアを全うし、そこで勝利を目指す覚悟がある。なぜなら、自分のレガシーがそこに懸かっていると知っているからだ」と残留の意思が固いと予測していた。
アデトクンボ自身がチームにトレードを要求している事実はないが、しばらくはその動向が注目を集めることになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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