現地時間７月22日（日本時間23日、日付は以下同）、ロサンゼルス・レイカーズは、マーカス・スマートとの契約を正式に発表した。19日に米スポーツ専門局『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、契約は２年1100万ドル（約16億1700万円）になると報じている。

　レイカーズはスマート獲得に伴い、ガードのシェイク・ミルトンとジョーダン・グッドウィンをウェイブ（保有権放棄）し、年俸総額を調整。バスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー（GM）のロブ・ペリンカは、リリースを通じてこう述べている。

「マーカス・スマートのような選手の加入は、我々のロスターが最高レベルで戦う上で大きな助けになります。マーカスは何よりも勝利を最優先にプレーする典型です。最も激しく競り合う展開の試合で、ディフェンスにおいて重要なプレーを決めたり、大事な局面で決定打となるショットを沈めてくれます。プレーオフの勝ち方も心得ていて、このグループでリーダーシップを発揮する存在になるでしょう。

　スター選手たちとマーカスのような２ウェイプレーヤーを組み合わせることは、我々の戦い方や勝利への執念を体現するために非常に重要です。今回の契約がエキサイティングな補強なのは確かです」
  　これまでボストン・セルティックス、メンフィス・グリズリーズ、ワシントン・ウィザーズでプレーしてきたスマートは、キャリア11年でレギュラーシーズン通算635試合へ出場して平均10.6点、3.4リバウンド、4.6アシスト、1.57スティールを残してきた。

　31歳のコンボガードはディフェンス力に定評があり、過去にオールディフェンシブ１stチームに３度選出され、2022年には最優秀守備選手賞を受賞。2017年に新設されたハッスル賞には2019、22、23年と歴代最多の３度輝いている。

　昨季ウエスタン・カンファレンス３位の50勝32敗（勝率61.0％）を記録したレイカーズは、キャリア23年目のレブロン・ジェームズ、26歳のルカ・ドンチッチという世界的スーパースター２人が揃っており、リーグ屈指の人気チームでもある。

　来季の先発はそのドンチッチとレブロン、オースティン・リーブス、八村塁、ディアンドレ・エイトンで形成する見込み。

　ベンチにはゲイブ・ヴィンセント、ジェイク・ラレイビア、ダルトン・コネクト、ジャレッド・ヴァンダービルト、ジャクソン・ヘイズらが控えるなか、スマートの加入によりロスターのバランスが良くなった。

　ディフェンスの要としての期待がかかるスマート。その存在は、王座奪還を目指すチームにとって大きな助けになるだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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