「彼は経験を積んだことで成熟し、ゲームへの理解度が年々増している。ベストプレーヤーの１人なんだと見せつけてきたし、今でも彼は健在だと僕は思っている。このチームが全員揃って、また一緒にゲームを楽しめるのが待ち切れないね」

　また、長年代表チームで共闘してきたアレクセイ・ニコリッチはドンチッチを守ることが「めちゃくちゃ難しくなっている」と驚嘆し、こうも口にしていた。
  「彼のフィットネスについてみんなが話している。確かに、彼がすごくいいシェイプにあることは本人も言っていた。けど僕からしたら、彼はあくまで自分らしくしているだけなんだ。これまでと比べて、そんな大きな違いはないと言っておくよ」

　2021年の東京オリンピック以降、ドンチッチは国際大会で平均20.0点を下回ったことがない。６位に終わった2022年のユーロバスケットでも、平均26.0点、7.7リバウンド、6.6アシスト、2.0スティールを残していたことから、今大会でもオールラウンドな活躍でスロベニアを引っ張っていくに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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