03年は大会史上初めて2度のオーバータイムにもつれ込み、37得点をあげたケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がMVPを獲得。またこの年は、2年前に2度目の引退を撤回して戻ってきたマイケル・ジョーダン(ワシントン・ウィザーズ)にとって、最後のオールスターにもなった。ヴィンス・カーター(トロント・ラプターズ)から先発の座を譲られたジョーダンは20得点をあげ、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が持っていた通算得点記録を更新している。
07年は初めてNBA球団の本拠ではない都市、ネバダ州ラスベガスで開催。UNLV(ネバダ大ラスベガス校)のアリーナであるトーマス&マック・センターが会場となったが、試合はウエストが153-132と一方的に勝利した。
そこで翌08年は、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)とドゥエイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)を中心にイーストが雪辱に燃え、それに触発される格好でウエストも応戦。最後まで両者とも手を抜かない展開となるなか、27得点、9アシストをあげたレブロンがイーストに勝利をもたらし、06年に次いで2度目のMVPに輝いた。
09年は、かつて激しく対立したシャキール・オニール(フェニックス・サンズ)とコビー・ブライアント(レイカーズ)が、5年ぶりに同じチームでプレーしたのが話題に。MVPは両軍最多の27得点だったコビーと、17得点、5リバウンドを奪ったシャックの同時受賞となり、ともに3度目の戴冠となった。
また、オールスター・ウィークエンドには様々な新種目もお目見え。スラムダンク・コンテストが中止となった98年から、現役スターとWNBAの選手がタッグを組んでのシュート合戦を行なう2ボールが始まり、02年にはレジェンドとセレブリティが加わって4人組となったフープイットアップ、04年以降はセレブリティを除いた3人によるシューティングスターズと、名前とルールを変え実施され続けたが、あまり話題にならず15年限りで消滅した。
一方で、03年から始まったスキルズチャレンジは一応の定着を見た。パス、ドリブル、シュート、スピードと4つのスキルを必要とする競技で、07年はコビー、レブロン、ウェイド、そしてケガで辞退したスティーブ・ナッシュ(サンズ)に代わってクリス・ポール(ニューオリンズ・ホーネッツ/現ニューオリンズ・ペリカンズ)という豪華な顔触れの競演が実現。前年覇者のウェイドが決勝でコビーを破り、見事2連覇を飾った。
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2017年4月号掲載原稿に加筆・修正。
07年は初めてNBA球団の本拠ではない都市、ネバダ州ラスベガスで開催。UNLV(ネバダ大ラスベガス校)のアリーナであるトーマス&マック・センターが会場となったが、試合はウエストが153-132と一方的に勝利した。
そこで翌08年は、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)とドゥエイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)を中心にイーストが雪辱に燃え、それに触発される格好でウエストも応戦。最後まで両者とも手を抜かない展開となるなか、27得点、9アシストをあげたレブロンがイーストに勝利をもたらし、06年に次いで2度目のMVPに輝いた。
09年は、かつて激しく対立したシャキール・オニール(フェニックス・サンズ)とコビー・ブライアント(レイカーズ)が、5年ぶりに同じチームでプレーしたのが話題に。MVPは両軍最多の27得点だったコビーと、17得点、5リバウンドを奪ったシャックの同時受賞となり、ともに3度目の戴冠となった。
また、オールスター・ウィークエンドには様々な新種目もお目見え。スラムダンク・コンテストが中止となった98年から、現役スターとWNBAの選手がタッグを組んでのシュート合戦を行なう2ボールが始まり、02年にはレジェンドとセレブリティが加わって4人組となったフープイットアップ、04年以降はセレブリティを除いた3人によるシューティングスターズと、名前とルールを変え実施され続けたが、あまり話題にならず15年限りで消滅した。
一方で、03年から始まったスキルズチャレンジは一応の定着を見た。パス、ドリブル、シュート、スピードと4つのスキルを必要とする競技で、07年はコビー、レブロン、ウェイド、そしてケガで辞退したスティーブ・ナッシュ(サンズ)に代わってクリス・ポール(ニューオリンズ・ホーネッツ/現ニューオリンズ・ペリカンズ)という豪華な顔触れの競演が実現。前年覇者のウェイドが決勝でコビーを破り、見事2連覇を飾った。
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2017年4月号掲載原稿に加筆・修正。
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