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NBA

ロケッツで新たなチャプターへ突入したデュラント。ウォリアーズ時代に「すべて証明した」と泰然自若の構え<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.10.24

 サンダー時代の2012年に初めて出場したファイナルでマイアミ・ヒートに敗退したデュラントは、その後移籍したゴールデンステイト・ウォリアーズで2017、18年に2連覇を達成。

 ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)との“ビッグ4”を擁するスーパーチームでメインスコアラーとなり、2年連続でファイナルMVPに輝いた。

 ただ、2019年夏のウォリアーズ退団後はブルックリン・ネッツとフェニックス・サンズでもプレーオフに進出するも、カンファレンス・セミファイナルを突破できていない。

 そんなデュラントは、22日に公開された米メディア『Sports Illustrated』のインタビューに出演。2000年から02年にかけて3連覇を成し遂げたロサンゼルス・レイカーズで、シャキール・オニール(シャック)が3年連続でファイナルMVPに輝き、コビー・ブライアントが選ばれなかったことを引き合いに出し、自身の立ち位置を話した。

「もし俺がウォリアーズの一員として、シャック時代のコビーみたいにファイナルMVPになれず、1試合平均30点を記録したり、7~8アシスト、あるいは40得点して大事なショットを決めたりする瞬間がなかったら...。俺はそのレベルで証明する必要があると思う」
 
 もっとも、デュラントは2017年のファイナルでシリーズ平均35.2点、8.2リバウンド、5.4アシスト、1.60ブロック、翌18年のファイナルでも同28.8点、10.8リバウンド、7.5アシスト、2.25ブロックをマーク。スタッツだけでなく、優勝を決定づける3ポイントも沈めるなど、勝負所でも強烈なインパクトを残した。

 そのため、現在のデュラントに必要以上のプレッシャーはないようだ。

「俺はあのレベルですべて経験してきた。だからステフをシャックのように、あるいは自分をコビーみたいに見ることはなかったね。俺たちはただ、自分たちだけの新しい存在だと感じていたのさ。

 彼はあのレベルでプレーできることを証明し、俺もそのことを証明した。俺がゴールデンステイトで過ごした時間はそう見られるべきなんだ。もう気にしちゃいない。俺はその時間が変わることを望んじゃいない。(疑問を投げかける人たちへ)俺としてはその価値を理解し、次へと進んでほしいね」

 黒星発進のロケッツは、24日(日本時間25日)にデトロイト・ピストンズ、27日(同28日)にネッツとのホーム2連戦が組まれている。以降は6試合中5試合でアウェーゲームが続くだけに、本拠地トヨタ・センターで今季初勝利を飾り、白星先行でシーズンを進めていきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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