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NBA

ビッグO、マジック、キッド、ウエストブルックと続く万能PGの系譜。今後はドンチッチの時代に【ポジション別TDランキング | PG編】<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.11.06

 マジックと同時代には191cmのコンボガードのリーバーも、短期間ながらTDを量産した。デンバー・ナゲッツ時代の1986-87シーズンには平均18.9点、8.9リバウンド、8.0アシストで、TD16回を記録。このシーズンを含めた4年間で41回を稼ぎ、歴代13位にランクしている。

 マジックの引退後はリーグ全体でTDが激減したなか、大型PGの系譜を継ぐキッドが活躍。自らリバウンドを奪ってからの速攻を得意とした名パサーは、キャリア19年中11年でリーグ最多TDをマークした。

 キッドの場合は得点が2桁に届かずにTDを逃すことも珍しくなかったが、33歳で迎えた2006-07シーズンに自己ベストの12回をマークすると、翌シーズンにはそれを更新する13回と、30代以降に数字を伸ばした稀有な例でもある。

 なお、マジックが引退した1991年から2014年までの23年間で、シーズン10回以上のTDを記録したのはキッドと、同期のグラント・ヒル(SF編で紹介)の2人だけだ。
 
 そして2014年以降は、“ウエストブルックの時代”が到来する。

 超人的な身体能力を持つアスリート型PGは、プロ入り7年目の14-15シーズンに初めてTD数を2桁(11回)に乗せると、翌年には18回と躍進。さらに翌16-17シーズンは、不滅と思われたロバートソンの記録を上回る42回、同氏以来となる年間TD(平均31.6点、10.7リバウンド、10.4アシスト)を達成する大偉業を成し遂げた。

 勢いはとどまることなく、翌シーズン以降も25回→34回→8回→38回とTDを量産し、年間TDも計4度達成。30代後半に差し掛かり近年はさすがにペースが落ちているが、今季の1回を含めた計204回はNBA史に刻まれる金字塔だ。

 現在のPGにおけるトリプルダブラーの代表格は、レイカーズのドンチッチ。エネルギッシュにコートを駆け回るウエストブルックとは真逆のタイプだが、天性のスコアリング能力とパスセンスを武器に、キャリア最初の6年間で77回とハイペースで積み重ね、26歳の若さで歴代7位にランクしている。

 そのほかでは、208cmの大型PGとして注目されたシモンズもキャリア初期は期待に応えたが、過去2年間は0回、現在は無所属とレースから脱落。

 代わって、同じオーストラリア出身のジョシュ・ギディーが、5年目の現段階で通算20回と年々ランキングを上げている。

 23歳の新星は昨季シカゴ・ブルズに移籍すると、オールスター以降に平均21.2点、10.7リバウンド、9.3アシストをあげ、7度のTDを記録。今季も開幕7試合で2回達成と、オールラウンダーとして大きく飛躍している。

構成●ダンクシュート編集部

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