じゃあ僕が彼らと同じくらいのことを成し遂げたかって?そうは思っていない。でも、これから先も自分自身のレガシーを刻み続けるために、もっと成長し、向上する余地はあるかという質問の答えは、イエスだね」
これまでのキャリアで、アデトクンボは2度のシーズンMVP、最優秀守備選手賞、最優秀躍進選手賞に輝き、2021年にはバックスを優勝へ導いてファイナルMVPに選出。
オールスターとオールNBAチームにそれぞれ9度、オールディフェンシブチームに5度選ばれたほか、2021年には最年少でNBA75周年記念チームにも名を連ねた。ギリシャ出身のフォワードは、外国籍出身選手ではこちらも史上最年少で通算2万1000得点に達したことで、さらなる勲章を手にしたと言っていい。
ところが、連敗脱出で気分が高揚していたのか、アデトクンボは非現実的な言葉も発していた。
「通算得点ランキングのトップに立つのは、6年や7年、8年先の話ではないと思う。自分の中では、4年半後になると思っている。僕が35歳になる時、自分が通算得点ランキングのトップに名を連ねているかどうかの議論をする時が訪れるだろうね。それはただ自分が成し遂げられると信じているからではなく、自分が本当にそれを実現させたいと願っているからなんだ」
アデトクンボはレギュラーシーズン通算874試合でキャリア平均24.0点。ここ4シーズンはいずれも平均30.0点超えで、フィールドゴール成功率に関しては3シーズン連続で60.0%以上と、ペイントエリアで猛威を振るっていることは間違いない。
といっても、レギュラーシーズン歴代トップに君臨するレブロンは通算4万2250得点のため、現時点でアデトクンボとは2万1248得点も開いている。キャリア23年目のレブロンは現役のため、ここからさらに数字を伸ばすことは確実だ。
この2万1248得点差は、アデトクンボが平均30.0点をキープできたとしても、約9シーズンに相当する709試合も続けていかなければ追いつくことができないため、単純に勘違いしていたのではないだろうか。
とはいえ、アデトクンボがNBAで有数のレガシーを残していることは誰もが認めるところ。選手としての自信、自分の能力、これまでに費やしてきた多大な努力を誰よりも知っているからこそ、トップに上りつめたい強い思いが先走ってしまっただけだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
これまでのキャリアで、アデトクンボは2度のシーズンMVP、最優秀守備選手賞、最優秀躍進選手賞に輝き、2021年にはバックスを優勝へ導いてファイナルMVPに選出。
オールスターとオールNBAチームにそれぞれ9度、オールディフェンシブチームに5度選ばれたほか、2021年には最年少でNBA75周年記念チームにも名を連ねた。ギリシャ出身のフォワードは、外国籍出身選手ではこちらも史上最年少で通算2万1000得点に達したことで、さらなる勲章を手にしたと言っていい。
ところが、連敗脱出で気分が高揚していたのか、アデトクンボは非現実的な言葉も発していた。
「通算得点ランキングのトップに立つのは、6年や7年、8年先の話ではないと思う。自分の中では、4年半後になると思っている。僕が35歳になる時、自分が通算得点ランキングのトップに名を連ねているかどうかの議論をする時が訪れるだろうね。それはただ自分が成し遂げられると信じているからではなく、自分が本当にそれを実現させたいと願っているからなんだ」
アデトクンボはレギュラーシーズン通算874試合でキャリア平均24.0点。ここ4シーズンはいずれも平均30.0点超えで、フィールドゴール成功率に関しては3シーズン連続で60.0%以上と、ペイントエリアで猛威を振るっていることは間違いない。
といっても、レギュラーシーズン歴代トップに君臨するレブロンは通算4万2250得点のため、現時点でアデトクンボとは2万1248得点も開いている。キャリア23年目のレブロンは現役のため、ここからさらに数字を伸ばすことは確実だ。
この2万1248得点差は、アデトクンボが平均30.0点をキープできたとしても、約9シーズンに相当する709試合も続けていかなければ追いつくことができないため、単純に勘違いしていたのではないだろうか。
とはいえ、アデトクンボがNBAで有数のレガシーを残していることは誰もが認めるところ。選手としての自信、自分の能力、これまでに費やしてきた多大な努力を誰よりも知っているからこそ、トップに上りつめたい強い思いが先走ってしまっただけだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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