ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、2013年のNBA入りから着実に成長し、今やリーグを代表するスーパースターとなった。
その過程で、ヤニスの成長を大きく手助けしたのが、2014-15~17-18シーズン途中までバックスのHC(ヘッドコーチ)を務め、現在はダラス・マーベリックスで指揮を執るジェイソン・キッド。彼の下でPG(ポイントガード)にも挑戦するなどオールラウンダーになるための指導を受けたことが、その後2度のシーズンMVPを手にする礎となったと言っていい。
そんなキッドに対し、現地時間11月10日のマブズ戦で、ヤニスが手痛い恩返しを見舞った。
大接戦となったこの試合、ヤニスは102-102で迎えた第4クォーター残り5分50秒、左ウイングから貴重な勝ち越し3ポイントをヒット。最終的にバックスは116-114で激闘を制したのだが、終盤の値千金の3ポイントは、相手ベンチで指揮を執るキッドを見返すために打ったのだと、試合後のインタビューで明かしている。
「若い頃、彼は俺に3ポイントを打つなと言ったんだ。19、20歳の頃だったかな。それよりも、角度を見つけてチームメイトにパスを出す方法や、ポストアップを学べってね。
彼は若い頃の俺を大きく助けてくれたけど、成長を妨げたとも思う。本来ならもっと早く身につけられたはずのスキルを、彼が奪ったんだからね。だからこのシュートを決めた時、『あなたへの贈り物だ。あなたが俺に課した試練に対するお返しだよ』って思ったんだ」
キッドがいなければ、もっと早い段階で3ポイントを身につけられたと語ったヤニス。ただ、もちろんこれはジョークで、2人の間に信頼関係があるからこそできる軽口。その証拠に、笑いながらこう続けている。
「彼は俺をすごく助けてくれた。メンターの1人であり、今でも話してるよ。俺のことを気にかけ、注意すべき点や、偉大な選手になるために必要な努力、チームを引っ張るために必要な考え方などを教えてくれた。
それはすごく大きなことだと思う。そんな人物が自分の側にいてくれるなんて、まさに天の恵みだよ」
そう語り、また今年のドラフト1位指名でマブズに入団したクーパー・フラッグの成長にも、キッドの存在が大きな助けになるだろうと予想したヤニス。実際にキッドは、ヤニスに指導したのと同じように、フラッグをPG起用するなど様々なことに挑戦させ、選手としての可能性を拡げようとしている。
11日にニコ・ハリソンGM(ゼネラルマネージャー)の解任を発表し、大きく揺れているマブズ。そんな状況下で、キッドの寵愛を受けたフラッグがヤニスと同様の成長曲線を描き、チームの救世主となれるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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その過程で、ヤニスの成長を大きく手助けしたのが、2014-15~17-18シーズン途中までバックスのHC(ヘッドコーチ)を務め、現在はダラス・マーベリックスで指揮を執るジェイソン・キッド。彼の下でPG(ポイントガード)にも挑戦するなどオールラウンダーになるための指導を受けたことが、その後2度のシーズンMVPを手にする礎となったと言っていい。
そんなキッドに対し、現地時間11月10日のマブズ戦で、ヤニスが手痛い恩返しを見舞った。
大接戦となったこの試合、ヤニスは102-102で迎えた第4クォーター残り5分50秒、左ウイングから貴重な勝ち越し3ポイントをヒット。最終的にバックスは116-114で激闘を制したのだが、終盤の値千金の3ポイントは、相手ベンチで指揮を執るキッドを見返すために打ったのだと、試合後のインタビューで明かしている。
「若い頃、彼は俺に3ポイントを打つなと言ったんだ。19、20歳の頃だったかな。それよりも、角度を見つけてチームメイトにパスを出す方法や、ポストアップを学べってね。
彼は若い頃の俺を大きく助けてくれたけど、成長を妨げたとも思う。本来ならもっと早く身につけられたはずのスキルを、彼が奪ったんだからね。だからこのシュートを決めた時、『あなたへの贈り物だ。あなたが俺に課した試練に対するお返しだよ』って思ったんだ」
キッドがいなければ、もっと早い段階で3ポイントを身につけられたと語ったヤニス。ただ、もちろんこれはジョークで、2人の間に信頼関係があるからこそできる軽口。その証拠に、笑いながらこう続けている。
「彼は俺をすごく助けてくれた。メンターの1人であり、今でも話してるよ。俺のことを気にかけ、注意すべき点や、偉大な選手になるために必要な努力、チームを引っ張るために必要な考え方などを教えてくれた。
それはすごく大きなことだと思う。そんな人物が自分の側にいてくれるなんて、まさに天の恵みだよ」
そう語り、また今年のドラフト1位指名でマブズに入団したクーパー・フラッグの成長にも、キッドの存在が大きな助けになるだろうと予想したヤニス。実際にキッドは、ヤニスに指導したのと同じように、フラッグをPG起用するなど様々なことに挑戦させ、選手としての可能性を拡げようとしている。
11日にニコ・ハリソンGM(ゼネラルマネージャー)の解任を発表し、大きく揺れているマブズ。そんな状況下で、キッドの寵愛を受けたフラッグがヤニスと同様の成長曲線を描き、チームの救世主となれるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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