現地時間11月1日、ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムで行なわれたサクラメント・キングス対ミルウォーキー・バックスの一戦は、目まぐるしいハイスコアリングゲームとなった。
前半はホームのバックスが最大15点のリードを奪うも、第3クォーターにザック・ラビーンが13得点をあげてキングスが逆転。バックスは第4クォーター終盤に2点差まで迫ったもののあと一歩及ばず、135-133でキングスに軍配が上がった。
キングスは、6本の3ポイントを含むゲームハイの31得点を稼いだラビーンを筆頭に、デマー・デローザンが29得点、デニス・シュルーダーとドマンタス・サボニスが24得点と先発4人が20得点以上をマークする活躍で、今季2勝目を手にした。
一方のバックスは、ヤニス・アテトクンボが26得点、11リバウンド、8アシストとトリプルダブル級の活躍を披露。しかし、勝負所でコール・アンソニーがこの日ふたつ目のテクニカルファウルを取られて退場になるなど、逆転負けを喫した。
大黒柱のヤニスは試合後にこう振り返った。
「試合の入りはすごく良かった。集中していたし、シュートも入って、ディフェンスも良かった。でも試合が進むにつれ、少し気が緩んでしまった。彼らの方が気迫で優っていた。133点取っても135点取られたら意味がない。しっかり守らなきゃ試合には勝てない。
(気が緩んでしまうのは)人間の性だ。チーム全員とは言わないけれど、1人や2人、3人くらいはそうなるのは自然なことだ。第1クォーターだけで47点取ったら、『このままいけば200点いけるぞ』なんて考えてしまうものだからね。
でも45点や47点も取るクォーターなんてそうそうない。それに結局は、攻撃面だけじゃない。守備面でもフィジカルさがまったく足りなかった」
今季でキャリア13年目を迎えたヤニスは、「マイルズ(ターナー)、ボビー(ポーティス)ら、僕たちベテランにかかっている」と巻き返しを誓った。
そんな彼の右目の下には、黒いアザができていた。
報道陣に「そのアザは今日の試合で?」と聞かれると、ヤニスはドヤ顔で“武勇伝”を語り始めた。
「スーパーで買い物していてレジに行った時、男が女性のカバンから財布を抜き取ろうとしていた。だから、『おい! 何やってんだ、やめろ!』と言って男に掴みかかったら、彼が振り向いた拍子に肘が目の下に当たったんだ。
僕はすかさず男を羽交い締めにして床に倒し、財布を取り返した。女性には被害はなかったけど、動揺していたから、彼女の分の会計も済ませた。その後、警察が来て男を連れて行った。そのあと僕は家に帰って昼寝したよ」
時折笑みを交えながら語るヤニスの様子を見て、報道陣から「それって実話?」と聞かれると、ヤニスは意味ありげな含み笑いを返した。
真相は不明だが、よどみなく顛末を語ったところを見ると、アザについて指摘されることを見越して、あらかじめネタを仕込んでいたのかもしれない。
試合は残念な結果に終わったが、ジョーク好きのヤニスのユーモアセンスはますます磨かれている。その明るいキャラクターでロッカールームを盛り立てて、上位争いに邁進してほしいところだ。
文●小川由紀子
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キングスは、6本の3ポイントを含むゲームハイの31得点を稼いだラビーンを筆頭に、デマー・デローザンが29得点、デニス・シュルーダーとドマンタス・サボニスが24得点と先発4人が20得点以上をマークする活躍で、今季2勝目を手にした。
一方のバックスは、ヤニス・アテトクンボが26得点、11リバウンド、8アシストとトリプルダブル級の活躍を披露。しかし、勝負所でコール・アンソニーがこの日ふたつ目のテクニカルファウルを取られて退場になるなど、逆転負けを喫した。
大黒柱のヤニスは試合後にこう振り返った。
「試合の入りはすごく良かった。集中していたし、シュートも入って、ディフェンスも良かった。でも試合が進むにつれ、少し気が緩んでしまった。彼らの方が気迫で優っていた。133点取っても135点取られたら意味がない。しっかり守らなきゃ試合には勝てない。
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僕はすかさず男を羽交い締めにして床に倒し、財布を取り返した。女性には被害はなかったけど、動揺していたから、彼女の分の会計も済ませた。その後、警察が来て男を連れて行った。そのあと僕は家に帰って昼寝したよ」
時折笑みを交えながら語るヤニスの様子を見て、報道陣から「それって実話?」と聞かれると、ヤニスは意味ありげな含み笑いを返した。
真相は不明だが、よどみなく顛末を語ったところを見ると、アザについて指摘されることを見越して、あらかじめネタを仕込んでいたのかもしれない。
試合は残念な結果に終わったが、ジョーク好きのヤニスのユーモアセンスはますます磨かれている。その明るいキャラクターでロッカールームを盛り立てて、上位争いに邁進してほしいところだ。
文●小川由紀子
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