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NBA

アウェーで勝てない驚異の“内弁慶チーム”シクサーズは、プレーオフまでに勝率差「63%」を縮められるか?

秋山裕之

2020.03.06

主力を欠いて臨んだ3月3日のレイカーズ戦では序盤にリードするも逆転負け。敵地9連敗となった。(C)Getty Images

主力を欠いて臨んだ3月3日のレイカーズ戦では序盤にリードするも逆転負け。敵地9連敗となった。(C)Getty Images

 シクサーズは無類の強さを誇るホームで、ネット・レーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)でリーグ2位の10.0点。さらにディフェンシブ・レーティング(同失点)でも102.4と、全チームのホーム戦績で2位につけている。その一方、敵地では100ポゼッションあたりで5.4点も相手チームを下回ってしまっている。これは全チームのアウェー戦績でリーグワースト7位の数字だ。

 1月20日のブルックリン・ネッツ戦に勝利してからアウェー9連敗を喫したチームのブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は、「このチームはきわめて不安定。フロアでは何があろうといいプレーをしなければならない。私ももっといいコーチングをしていく必要がある。我々はそれができていないだけだ」と地元メディア『The Philadelphia Inquirer』へもらしていたが、アウェーで1か月以上も勝てない状況が続くとはさすがに思っていなかっただろう。
 
 幸いにも、エンビードとシモンズは今月中に復帰できる見込み。レギュラーシーズン終盤までにベストメンバーを揃えることで、プレーオフに向けてアウェーで勝利できる方法を見出しておきたい。

 そのためには、チームとしてゲームプランに対して忠実に、そして敵地ではホーム以上の気迫で戦うことが求められる。「スカウティングレポートをもっと追及していかなければならない。相手チームの選手1人ひとりを知ること。そしてディフェンス面で集中していくことだ」とブラウンHCも語っている。

 その点で見れば、先のキングス戦は1度もリードを許すことなく勝利を収めており、今後に向けて収穫となる一戦となった。はたしてシクサーズはプレーオフまでに“内弁慶”を克服することができるのか。残り8試合のアウェーゲームに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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