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NBA

ジョーダン、アイバーソンに次ぐ快挙を成し遂げ、新人王候補のモラントを猛追するザイオン。しかし本人は……

ダンクシュート編集部

2020.03.05

1月22日にデビューを飾ったザイオンは、“ドラ1”にふさわしいパフォーマンスで新人王候補に浮上。ただ本人は「プレーオフに行く方が重要」と個人賞よりもチームの勝利を優先している。(C)Getty Images

1月22日にデビューを飾ったザイオンは、“ドラ1”にふさわしいパフォーマンスで新人王候補に浮上。ただ本人は「プレーオフに行く方が重要」と個人賞よりもチームの勝利を優先している。(C)Getty Images

 昨年のドラフト1位、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)の勢いが止まらない。3月1日(日本時間2日、日付は以下同)のロサンゼルス・レイカーズ戦では、試合には敗れたもののキャリアハイの35得点を叩き出した。

 これにより、NBAデビューからの15試合中3戦で30点以上を奪取。15試合の間で同様の数字を残したルーキーは過去35シーズンで、マイケル・ジョーダン(当時シカゴ・ブルズ/1984-85シーズン/6試合)、アレン・アイバーソン(当時フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/1996-97シーズン/5試合)に続く3人目の快挙だった。

 さらに、ザイオンは6試合でペイントエリアから20点以上をあげており、エリア別のシュートを記録するようになった96-97シーズン以降のルーキーでは、2010-11シーズンのブレイク・グリフィン(当時ロサンゼルス・クリッパーズ)の7試合に次ぐ記録だった。そのほか、20歳未満で11試合連続20点以上を達成したリーグ史上初の選手にもなっている。

 1月22日のデビュー以来、ヒザのケガで出遅れた分を取り戻すかのように圧倒的なパフォーマンスを披露し続けるザイオンは、15試合で平均24.1点、6.8リバウンド、2.1アシストをマーク。2月は9試合で平均25.7点、6.2リバウンドという好成績を残し、月間最優秀新人にも選出された。
 
 気になるのは新人王の行方だろう。今季のルーキーにはジャ・モラント(ドラフト2位/メンフィス・グリズリーズ)、RJ・バレット(3位/ニューヨーク・ニックス)、ケンドリック・ナン(ドラフト外/マイアミ・ヒート)、コビー・ホワイト(7位/シカゴ・ブルズ)、そして八村塁(9位/ワシントン・ウィザーズ)など、即戦力が豊富にいる。そのなかでもモラントは平均17.6点、7.0アシストをあげ、下位に沈むと思われたグリズリーズをプレーオフ圏内に導くなど、申し分ない活躍を披露しており、多くの識者が新人王の最右翼に推している。

 そんななか遅れてのデビューとなったザイオンが、先述の通り圧倒的な存在感で旋風を巻き起こしているのだ。ザイオン本人は「(新人王は)もらえたら嬉しいけど、プレーオフに行く方が重要」と個人賞へのこだわりは薄いと語るが、新人王はキャリアで1度しか獲得できない唯一のアウォード。出場試合不足を補って余りある活躍で、ザイオンが強奪するのか。それとも、開幕から活躍を続けるモラントの手元に渡るのか――。

 アメリカとカナダのメディア関係者による投票で決まる新人王、はたしてどのような結果となるのか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部

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