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NBA

「“殿堂入り”は、すべてを意味する」2000年代のNBAを彩ったコビー、ダンカン、ガーネットが揃って殿堂入り

秋山裕之

2020.04.08

リーグ屈指の万能戦士だったガーネット(左)は、アデトクンボ(右)のモデルと言える存在だ。(C)Getty Images

リーグ屈指の万能戦士だったガーネット(左)は、アデトクンボ(右)のモデルと言える存在だ。(C)Getty Images

 ひとつの球団でキャリアを全うしたコビーとダンカンに対し、ガーネットはドラフト指名された1995年から2007年までをウルブズ、2013年までをボストン・セルティックス、2014-15シーズンの途中までブルックリン・ネッツ、以降は引退まで再びウルブズでプレー。高卒選手としてNBAの世界に飛び込むと、211cm・108kgの体格でフロントコートの3つのポジションをこなし、21年のキャリアで通算2万6071得点、1万4662リバウンド、5445アシスト、1859スティール、2037ブロックを記録した。

 通算2万5000得点、1万リバウンド、5000アシスト、1500スティール、1500ブロックをクリアした選手はガーネット以外におらず、規格外の万能戦士としてリーグのトップへと上り詰めたヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のモデルと言ってもいい存在だ。
 
 ガーネットは、ポール・ピアース、レイ・アレンとともにビッグ3を結成した2007-08シーズンにキャリア唯一のリーグ制覇を成し遂げ、最優秀守備選手賞も獲得。同タイトルとシーズンMVPの両方に輝いた経験のある選手は、ほかにマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)、デイビッド・ロビンソン(元スパーズ)の3人しかいない。

 ストイックに自身の身体を苛め抜き、鋭利な刃物のように長く素早い手足を手に入れたガーネット。一際熱い情熱を前面に押し出し、攻守両面でチームを勝利へと導くパフォーマンスを続けてきただけに、資格を得た初年度に殿堂入りすることに異を唱える者など誰もいないはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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