専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ブルズの“ラストダンス“を追ったドキュメンタリーが驚異のヒット!スティーブ・カーが当時を振り返って漏らした本音は…

秋山裕之

2020.04.21

「ジョーダンやジャクソンを見てきたブルズ時代の経験が、その後のキャリアを切り拓いてくれた」とカーは語る。(C)Getty Images

「ジョーダンやジャクソンを見てきたブルズ時代の経験が、その後のキャリアを切り拓いてくれた」とカーは語る。(C)Getty Images

 指揮官としてのカーは、6年間で337勝138敗という驚異的な戦績を残しており、勝率70.9%はニック・ナースHC(トロント・ラプターズ/勝率71.2%)に次ぐNBA歴代2位と、申し分ないセカンドキャリアを歩んでいると言えるだろう。

 19日に行なわれた『Sports Center』とのインタビューで、カーはまるで自身がラッキーマンであるかのようにブルズ時代の経験に感謝を述べていた。

「もし私があの時のチームにいなければ、その後の自分のキャリアは変わっていただろうね。ブルズで(3連覇という)経験をしていなければ、ウォリアーズのコーチにもなっていなかったんじゃないかな」

 現役時代からメディアの質問に的を射た言葉で切り返すなど、トークに定評があったカーは、GMやアナリストとしての実績を積んだ後、指揮官という職を手にして見事な実績を残している。その要因は、やはりブルズで得た貴重な経験が大きく影響しているようだ。

「私はジョーダンやピッペン、フィル・ジャクソンをいつも見てきた気がしている。その経験が、その後の私の選手、ブロードキャスター、そしてコーチとしてのキャリアを切り拓いてくれたと思うね。(3連覇という)快挙の一部になれたことがどれだけ幸運なのかは分かっているよ。あの時のグループは最高であり、とても成熟していた。それにどれだけ自分たちがラッキーだったのかは皆が理解していると思うよ」
 
 ウォリアーズは今季リーグ下位に沈んだが、来季はクレイ・トンプソンが復帰する。彼を含め、ステフィン・カリー、アンドリュー・ウィギンズ、ドレイモンド・グリーンといった主軸も健康体を保つことができれば、プレーオフへ返り咲くことは十分可能だろう。

 そして上位指名が期待される次のドラフトで即戦力を指名できれば、一気にウエスタン・カンファレンス上位進出も狙えるチャンスがあるだけに、カーには今後も幸運が付きまとうかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの”神様”マイケル・ジョーダン特集
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号