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NBA

ペイトンが“弟分”コビーとの日々を回想「彼にはエゴがあったが、他の連中とは違うメンタリティがあった」

ダンクシュート編集部

2020.04.25

コビーは技術向上のため、試合でマッチアップする度にペイトンにアドバイスを求めてきたという。(C)Getty Images

コビーは技術向上のため、試合でマッチアップする度にペイトンにアドバイスを求めてきたという。(C)Getty Images

「コビーにはエゴがあったが、他の連中とは少し違っていた。俺が言っているのは、先輩に対して何をすればいいか聞くことについてのエゴだ。どうすればもっと上手くなれるのか、それをひたすら追求していた。マッチアップするたびにアドバイスを求めて、耳元でささやくんだ。『なぜポストアップで俺を止められるんだ?教えてほしい、何をすればいい?』ってね。俺は彼よりも年齢が上で、じきにキャリアが終わる。俺のプレーを習得して、リーグを支配できる誰かを見たかったんだ。その1人が彼だった」

 ペイトンは晩年の2003-04シーズン、レイカーズ入りしてコビーと共闘することになったが、当時のコビーはプライベートで問題を抱え、シャックとの関係も冷え切っていた。苦しむコビーを支えることができたのは、キャリアの中でも忘れられない出来事だったという。
 
「コビーがトラブルを抱えていた時、1年間メンターになれたのは嬉しかった。彼のメンターであるのは俺にとっても楽しい時間だったよ。俺は彼の“兄貴”になったんだ。あらゆることを教えたよ。LAでは、練習後にコートに残ってポストアップ、フェイダウェイ……彼はすべてを吸収して自分のものにした。それから俺たちはディフェンスのドリルにも励んだ。俺が投げたテニスボールを片手でキャッチするんだ。彼は守備に磨きをかけて、毎晩のようにタフな相手を守っていた」

 2004-05シーズンにレイカーズでプレーしたカロン・バトラーも自身のツイッターで、コビーが名センターとして名を馳せたアキーム・オラジュワンから“ドリームシェイク”の特訓を受けている様子をアップしている。

 飽くなき探求心と成長への渇望――。それが“マンバメンタリティ”と言われたコビーのスタイルの根底を担っていたのは間違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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