専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「毎ゲーム、新しいシューズをおろして履いている」マイケル・ジョーダンの“シューズへのこだわり”と“母校への愛”

北舘洋一郎

2020.05.06

「ノースカロライナ大での3年間は特別だった」と語るジョーダン。バスケ人生の基礎を築いた母校への思いは、人一倍強い。(C)Getty Images

「ノースカロライナ大での3年間は特別だった」と語るジョーダン。バスケ人生の基礎を築いた母校への思いは、人一倍強い。(C)Getty Images

「引退後に、息子たちが記念になったシューズをまとめて保管してくれているよ」とジョーダン。またシューズへの思い入れと同じように、ジョーダンは母校ノースカロライナ大学への思いも強く、今でも誇りに思っている。

「本当はサウスカロライナ大に入学するつもりだった。もしそうしていたら今の自分はなかっただろうね。ノースカロライナ大ではプレーの基礎をディーン・スミス・コーチに教わった。コーチが彼ではなかったら全く別の人生だったかもしれない。それだけノースカロライナ大での3年間は僕にとって特別だった」とジョーダンは言う。

 大学時代からNBAに入ったあとも、試合の時はゲームショーツの下に必ずノースカロライナブルーのプラクティスショーツを履く習慣は、ジョーダンの思い入れの強さを表わしている有名な話だ。
 
「ノースカロライナ大では試合の勝ち方を学んだ。僕の視野には常にノースカロライナブルーがどこかに残像として残っている。NBAに入ってもこの色をちらっと見るだけで、スピードコントロール、試合の中でいかに自分のペースを作っていくかを気にさせてくれる。最悪の状況下でも安定したプレーができ、そこから這い上がれる。この色は僕の魂のようなものだ」

 全盛期のジョーダンには常に2~3人のディフェンダーが取り囲んでいた。しかし、「1クォーターで8点ずつあげれば32点。それはそんなに難しいことか?」と言うジョーダンに誰も反論できるものはいなかった。

「スミスコーチは僕にチームプレーを叩き込むために、1試合で20点以上得点させないようにコントロールしていたと言う人がいるが、それは嘘だ。コーチは僕に1試合で37得点するための知識を与えてくれた人だ」とジョーダンは語る。

 栄光を築いたシカゴ・ブルズで、マイケル・ジョーダンがマイケル・ジョーダンであり続けることができた背景には、『エア・ジョーダン』とノースカロライナ大への愛があったからこそなのだろう。

文●北舘洋一郎

【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの”神様”マイケル・ジョーダン特集
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号