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NBA

ウィザーズが八村塁の今季ベスト3ゲームを選定!大暴れしたクリッパーズ戦の出来は、レナード&ジョージも称賛

秋山裕之

2020.05.12

前戦のレイカーズ戦に続きチームは大敗したものの、八村は今季の優勝候補相手に自己最多の30得点を奪取。レナード(右)やジョージらオールスター選手相手に真っ向勝負を挑んだ。(C)Getty Images

前戦のレイカーズ戦に続きチームは大敗したものの、八村は今季の優勝候補相手に自己最多の30得点を奪取。レナード(右)やジョージらオールスター選手相手に真っ向勝負を挑んだ。(C)Getty Images

■第1位(2019年12月1日 ロサンゼルス・クリッパーズ戦)
30得点/9リバウンド/3アシスト

 試合後に「まだNBAのゲームに慣れている段階。大学や国際大会とは違います。多くの移動、そして試合があるので、30分から35分出場してフィジカルに戦っていくためには体調管理がもっと大切になってきます」と話した八村だが、この日はフィールドゴール56.5%(13/23)を沈める大暴れ。

 しかし試合は、カワイ・レナード(34得点)とポール・ジョージ(31得点)の両エースに加え、ベンチのモントレズ・ハレル(23得点、15リバウンド)、ルー・ウィリアムズ(22得点、8アシスト)の計4選手が22得点以上を叩き出し、今季最多タイの150得点を奪ったクリッパーズがウィザーズを蹴散らした。

 それでも、クリッパーズの両輪は八村を称賛。「いい選手だ。基本がしっかりしている。(コート上で)オープンになる能力がある。今後経験を積んで引き出しが増えていけば、どんどん上達していくだろう」とレナードが語れば、ジョージも「とても優れたルーキーだ。これまでたくさんのルーキーを見ているけど、その中でも際立っている。(2019年ドラフトで指名された中で)優秀な選手の1人。長期的に見ても最高の選手の1人だ」と日本の至宝にエールを送った。
 
 今回は八村の今季のパフォーマンスの数々から3試合が厳選されたが、上記以外にも印象的な試合は多く、ファンによってそのセレクトは異なるだろう。2月24日のミルウォーキー・バックス戦では延長の末に惜敗するなか、八村は自己最長の46分6秒コートに立ち、昨季のシーズンMVPヤニス・アデトクンボ相手に好ディフェンスを披露。リーグトップの戦績を誇る優勝候補を前に、12得点、4リバウンド、2アシストという数字以上のインパクトを残したと言っていい。

 ショット不振に陥った3月6日のアトランタ・ホークス戦も印象的だった。この試合、八村はフィールドゴール0.0%(0/6)でフリースローのみの3得点。だが4点をリードし残り1分を切った場面で貴重なオフェンシブ・リバウンドをもぎ取り、勝利を手繰り寄せる2本のフリースローを沈めてみせた。

 八村のルーキーシーズンが再び動き出すのかここで終わりを迎えるのかは分からないが、“日本の背番号8”が見せたパフォーマンスは、改めてウィザーズというフランチャイズにおいて、将来の基盤になると思わせるものだったのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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