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NBA

「ジョーダンが“目覚めない”のは分かっていた」マジックのペニーが明かしたブルズ撃破の要因

ダンクシュート編集部

2020.05.14

ペニー(右)は野球から復帰直後のジョーダンを「爆発力がなく、飛べない状態だった」と振り返った。(C)Getty Images

ペニー(右)は野球から復帰直後のジョーダンを「爆発力がなく、飛べない状態だった」と振り返った。(C)Getty Images

 90年代に201cmの大型司令塔として一世を風靡したペニーは、『Uninterrupted』のポッドキャストに出演。95年のブルズとのシリーズを振り返っている。

「ブルズが神秘的に扱われるのはプレーオフで負けないからだ。だけど私たちも、『これは俺たちのショーだ。俺たちを倒さないと先には進めないぞ』と思っていた。彼らを倒す準備ができていた。私たちが第1戦に勝利した後、MJは23番を着て登場してきた。彼が心の中で自分に何を言い聞かせているのか分かったよ。彼は第2戦で物凄いゲームをやってのけた。私たちはできるだけ彼が快適にプレーできないようにしただけさ」

 ペニー&シャックのコンビはもちろん、このシリーズでは元ブルズのホーレス・グラントが平均18.0得点、11.0リバウンド、シュート成功率64.7%(68本中44本成功)と大活躍。ジョーダンのマークもシリーズを通してアンダーソンが務めたが、マッチアップを変わるような事態にもならず、チームとして対応できたとペニーは語る。

「ホーレス・グラントは一世一代のシリーズを送った。彼はシリーズを通して15フィート(約4.58m)のショットをほとんど外さなかった。彼は勝つことだけに集中していた。とにかく勝ちたかったんだ。(ブルズと)契約更新してもらえず、マイケルが彼に個人的にしたことも関係して、ブルズを憎んでいた。移籍した翌年にブルズを倒してしまうんだからクレイジーだよね。シャックとホーレスがマイケルを止めたのを覚えているよ。私はそこには関与していない。ジョーダンが“目覚めない”のは分かっていたからね」
 
 ペニーの中で“目覚めない”という確信があったのは、ジョーダンが3連覇時のようなコンディションではなかったからだという。“エア”の異名を取り、驚異的な跳躍がジョーダンの代名詞だが、復帰直後の95年に関しては“ダンクに行けない”状態だったと明かす。

「彼がレイアップに行ったプレーは、爆発力がなく、飛べていなかった。それまでは普段ダンクしていたのに、ダンクに行かなかった。(できないから)レイアップしていたんだ。彼がダンクしないことによって、我々はシュートをブロックするチャンスを得た。シリーズを通して彼にかつてのジャンプ力はなかった」

 ジョーダンが初優勝を飾った91年から、ブルズで2度目の引退をする98年まで、プレーオフのシリーズで敗れたのは95年のマジック戦のみだが、翌年のカンファレンス決勝で再対戦した際、スウィープ(4連勝)でリベンジを果たすあたり、ジョーダンも生粋の負けず嫌いと言えるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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