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NBA

MLB挑戦を経て復帰したジョーダンが着用。引退後も多方面で活躍する人物の多い45番の歴史【NBA背番号外伝】

出野哲也

2020.05.18

ショータイム・レイカーズ後期の主力だった“鉄人”グリーンも45番を着用。1192試合連続出場の記録は現在も破られていない。(C)Getty Images

ショータイム・レイカーズ後期の主力だった“鉄人”グリーンも45番を着用。1192試合連続出場の記録は現在も破られていない。(C)Getty Images

 ペトリーと同じシューター型のフィル・シェニアーは、ワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)時代に3度のオールスターに出場。ゴールデンステイト・ウォリアーズにスウィープ負けを喫した75年のファイナルでも、平均23点と気を吐いた。

 長く45番をつけていた選手の中で、今のところ最大のスターはトムジャノビッチ(元ヒューストン・ロケッツ)だろう。オールスターに5度選ばれた名フォワードは、77年にカーミット・ワシントン(元ロサンゼルス・レイカーズほか)に殴られて頭蓋骨骨折の重傷を負ったことでも有名だ。引退後はロケッツのHCに就任し、94、95年には2年連続でチームを優勝へ導いた。45番はロケッツと、母校ミシガン大の両方で欠番となっている。

 80年代の名選手としては、ウォリアーズの点取り屋だったパービス・ショート、そしてショータイム・レイカーズ後期の主力だった“鉄人”AC・グリーンが挙げられる。極めて信心深く真面目な性格でも知られたグリーンは、2年目の86-87シーズン途中から引退する00-01シーズンまで、1192試合に連続出場。この記録は現在も破られていない。レイカーズ以外にもフェニックス・サンズやマイアミ・ヒートでもプレーし、どのチームでも45番を通した。
 
 比較的大きめの数字で、希望する選手があまり多くないこともあり、グリーン以外にも生涯45番の選手は多い。“ライフルマン”の異名をとったシューターのチャック・パーソンもその1人で、インディアナ・ペイサーズ時代はレジー・ミラーとコンビを組み、得点を量産した。92年にミネソタ・ティンバーウルブズへトレードされ、その後計5球団を渡り歩いたが常に背番号45。オランダの巨人リック・スミッツは、ペイサーズ入団当初は24番だったが、パーソンの移籍を機にマリスト大時代の番号だった45に戻した。

 控えセンターとして7球団に在籍したショーン・ルックス(元ダラス・マーベリックスほか)も、キャリアを通じて45番。ボー・アウトローもほとんどのチームで同番号を背負ったが、05年のサンズ移籍時はスティーブン・ハンターが着用していたため1をプラス。史上4人しか前例がなかった46番を選んだ。

 殿堂入り選手のエイドリアン・ダントリーは、ジャズ時代に2度得点王となった際は4番。87年にデトロイト・ピストンズへ移籍して以降は、オールスター選手のジョー・デュマースがいたため45番に変えたが、2年後にマブズへトレードされるとすぐ4番に戻した。デビッド・サードキル(元セルティックスほか)やマイケル・アンスリー(元マジックほか)ら、NBAでは大成しなかったものの、海外のリーグで活躍した選手も多い。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2015年12月号より転載・修正
 
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