ただし、当時はプロ3年目の22歳でまだ線が細かったシャック。彼の言う1オン1においても、デイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ)やパトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)の名センターも止められなかったオラジュワンの必殺技“ドリームシェイク”やフェイダウェイジャンパーに翻弄されるなど悪戦苦闘していた感は否めない。
95年のファイナル終了から1か月後、シャックの署名が入ったある広告が『USAトゥデー』で全面的に出された。
「アキーム――あのシリーズはすでに終わったことかもしれないが、アンタと俺の間では終わっていない。チームのサポートを受けたアンタは確かにイカしているけど、俺はあんたに1オン1をしてほしい――シャック」
高校時代初期にガードだったシャックはマジック時代、自らリバウンドを拾うと、巨体を感じさせない軽快なドリブルでボールを運び、そのままフィニッシュまで持ち込むシーンも頻繁に見受けられた。“ポイントフォワード”ならぬ“ポイントセンター”の才能を発揮していたわけだが、自らの1オン1スキルをNBA屈指のオールラウンダーを引き合いに出して表現している。
「俺の1オン1はグラント・ヒルに似ている。俺はボールを運んで、足の間を通したり、トリッキーなプレーやすべてのことができた。オラジュワンはそれを求めていなかっただろう、対抗する準備はできていなかったはずだからね。俺は一味違ったゲームを見せたかったんだ」
2019年、シャックは自身が選ぶ歴代ベスト5にコビー・ブライアント、マイケル・ジョーダン、ラリー・バード、カール・マローン、そしてセンターにオラジュワンを選出。トップ5センターの1位にもオラジュワン、自身はカリーム・アブドゥル・ジャバー、ウィルト・チェンバレンに次いで4位に格付けするなどリスペクトを示していただけに、今回は少々意外な主張となった。
ちなみに、『ESPN』の歴代トッププレーヤー74選でオラジュワンは12位、シャックは10位にランキングされたが、将来的に殿堂入りが見込まれるポール・ピアースは「アキーム・オラジュワンは功績が十分に認められていない。彼はNBA史上、同じ年にシーズンMVP、最優秀守備選手賞、ファイナルMVPを獲得した唯一の選手だ」と偉大なセンターを称賛している。“ご意見番”のシャックも、今回ばかりは分が悪いかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの”神様”マイケル・ジョーダン特集
95年のファイナル終了から1か月後、シャックの署名が入ったある広告が『USAトゥデー』で全面的に出された。
「アキーム――あのシリーズはすでに終わったことかもしれないが、アンタと俺の間では終わっていない。チームのサポートを受けたアンタは確かにイカしているけど、俺はあんたに1オン1をしてほしい――シャック」
高校時代初期にガードだったシャックはマジック時代、自らリバウンドを拾うと、巨体を感じさせない軽快なドリブルでボールを運び、そのままフィニッシュまで持ち込むシーンも頻繁に見受けられた。“ポイントフォワード”ならぬ“ポイントセンター”の才能を発揮していたわけだが、自らの1オン1スキルをNBA屈指のオールラウンダーを引き合いに出して表現している。
「俺の1オン1はグラント・ヒルに似ている。俺はボールを運んで、足の間を通したり、トリッキーなプレーやすべてのことができた。オラジュワンはそれを求めていなかっただろう、対抗する準備はできていなかったはずだからね。俺は一味違ったゲームを見せたかったんだ」
2019年、シャックは自身が選ぶ歴代ベスト5にコビー・ブライアント、マイケル・ジョーダン、ラリー・バード、カール・マローン、そしてセンターにオラジュワンを選出。トップ5センターの1位にもオラジュワン、自身はカリーム・アブドゥル・ジャバー、ウィルト・チェンバレンに次いで4位に格付けするなどリスペクトを示していただけに、今回は少々意外な主張となった。
ちなみに、『ESPN』の歴代トッププレーヤー74選でオラジュワンは12位、シャックは10位にランキングされたが、将来的に殿堂入りが見込まれるポール・ピアースは「アキーム・オラジュワンは功績が十分に認められていない。彼はNBA史上、同じ年にシーズンMVP、最優秀守備選手賞、ファイナルMVPを獲得した唯一の選手だ」と偉大なセンターを称賛している。“ご意見番”のシャックも、今回ばかりは分が悪いかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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