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NBA

シャック、コビー、レブロン…群雄割拠の2000年代、各シーズンのベストプレーヤーに選ばれたのは?

秋山裕之

2020.05.21

■2003-04シーズン:ケビン・ガーネット(ウルブズ)
次点:ティム・ダンカン(スパーズ)、コビー・ブライアント(レイカーズ)

 ガーネット、コビーら高卒選手たちがさらなる飛躍を遂げ、リーグトップレベルのプレーヤーにまで上りつめたのが2003-04シーズンだ。特にガーネットはラトレル・スプリーウェル、サム・キャセールといった実力者を加えたウルブズの大黒柱として平均24.2点、13.9リバウンド、5.0アシスト、1.5スティール、2.2ブロックと獅子奮迅の活躍を披露し、シーズンMVPを獲得。プレーオフではカンファレンス決勝でレイカーズの前に敗れたものの、前年まで続いた7年連続1回戦敗退という不名誉な記録に終止符を打ち、“勝てる選手”へと飛躍を遂げた。

■2004-05シーズン:スティーブ・ナッシュ(サンズ)
次点:ダーク・ノビツキー(マーベリックス)、シャキール・オニール(ヒート)

■2005-06シーズン:コビー・ブライアント(レイカーズ)
次点:スティーブ・ナッシュ(サンズ)、ダーク・ノビツキー(マーベリックス)

■2006-07シーズン:ダーク・ノビツキー(マーベリックス)
次点:ティム・ダンカン(スパーズ)、レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)

 2000年代のNBAを大きく変えた要因のひとつに挙がるのは、ハンドチェック・ルールの廃止だろう。2004-05シーズン以降、ディフェンダーがマッチアップ相手の手や腕に接触するとファウルをコールされるようになり、このルール変更によって、ドライブを得意とする選手たちがリーグを席巻。自由自在にコートを駆け回り、ショットやパスを繰り出せるようになった。
 
 この年から古巣サンズへと帰還したナッシュは、アマレ・スタッダマイヤー、ショーン・マリオンを筆頭に身体能力に秀でた選手たちを巧みにコントロール。自らも高確率でシュートを決め続け、2005、06年と2年連続でシーズンMVPに輝いた。

 そのナッシュがマブズを退団した2004年に選手として一段階上のレベルに成長したノビツキーは、同年から2007年まで3シーズン連続でリストアップ。3ポイントだけに頼らずインサイドやペリメーターでアグレッシブに得点を稼ぐようになったことで、正真正銘のフランチャイズプレーヤーへと脱皮した。2006年にはチームを初のファイナルへと導き、翌2007年にはシーズンMVPにも選出されている。

 だが、得点面においてこの当時のコビーの右に出る者はいなかった。ジャクソンHCの復帰とともにスコアリングマシンとして脅威を増した“ブラックマンバ”は、2006、07年に2年連続で得点王を獲得。2006年1月にはリーグ史上2位の81得点、2007年3月にはウィルト・チェンバレン(元ウォリアーズほか)以来初となる4試合連続50得点超えという超絶パフォーマンスを見せつけた。
 
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