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NBA

極端なスモールラインナップを敷いたロケッツに“次の一手”は残されていない【2020プレーオフ座談会:ウエスト/後編】

杉浦大介

2020.05.29

スプラング氏は若きエース、ドンチッチ率いるマブズをナゲッツやジャズと並ぶ2番手グループに猛プッシュ。(C)Getty Images

スプラング氏は若きエース、ドンチッチ率いるマブズをナゲッツやジャズと並ぶ2番手グループに猛プッシュ。(C)Getty Images

スプラング:僕はマーベリックスも2番手グループに含めたい。ルカ・ドンチッチ、クリスタプス・ポルジンギスという2人にとっては初のポストシーズンだ。彼らが大舞台でどれだけのプレーができるかも楽しみだね。ウェスタンの3~7位は実力伯仲で、プレーオフは第1ラウンドから激しいものになるだろう。

杉浦:ここまで7チームの話をしてきたけど、プレーオフ圏内の8位にはどこが入ってくるだろう。現在、8位はグリズリーズ。その後にブレイザーズ、ペリカンズ、キングスが続いている。

シェリダン:グリズリーズがこのまま8位をキープするだろう。新人王候補のジャ・モラントは見事な活躍だったし、魅力のあるチームになった。2月中旬以降のヨナス・ヴァランチュナスはダブルダブルを連発し、リーグ屈指のセンターと呼ばれてもおかしくないほどのプレーをしている。

杉浦:今季のペリカンズに期待するファンは多かったけど、ザイオン・ウィリアムソンのケガによる出遅れが響いたね。

シェリダン:私もペリカンズには期待していたよ。ザイオン、MIP候補のブランドン・イングラム、ロンゾ・ボールといったロースターにはフレッシュな魅力があるし、ドリュー・ホリデーも健在だ。彼らがプレーオフに進み、第1ラウンドでレイカーズと対戦したら、デイビス絡みのトレード時の因縁もあって、大きな話題を呼んだはずだ。まあ今季がダメでも、彼らが将来有望なチームであることに変わりはない。
 
スプラング:僕はペリカンズが逆転でプレーオフに進むと大胆予想したい。8位のグリズリーズまで3.5ゲーム差だけど、終盤のスケジュールは極めて容易だ。ペリカンズが勝つべきゲームを確実に勝ち、グリズリーズのモラント、ブランドン・クラークといった若手が不振に陥った場合、プレーオフ争いはわからなくなる。

杉浦:プレーオフの注目選手をそれぞれ挙げてもらえるかな。

シェリダン:レブロンとレナードだ。レブロンに関しては説明の必要もないだろうし、レナードも周囲の選手の仕事を容易にしてくれる選手だ。ウエストの覇権争いに、この2人のスーパースターの活躍が密接に関わってくることは間違いない。3人目を選ぶとすれば、ミッチェルだな。ジャズは本当に良いチームで、シリアスなコンテンダーと捉えられてしかるべきだ。セミファイナルでレイカーズと対戦すれば、多くの人が注目し、ミッチェルの名前も全国区になるかもしれない。

スプラング:クリスはトップチームの選手を選んだから、僕はあえてロサンゼルス以外のチームから挙げよう。まずはナゲッツのヨキッチだ。今季はやや出遅れたけど、好調時には20得点、10リバウンド、7アシストをマークできるレベルの選手。今の順位のままで、プレーオフの第1ラウンドでロケッツ、第2ラウンドでクリッパーズと対戦した場合、両チームにとってヨキッチは悪夢のような存在になる。彼の働き次第で、ナゲッツがカンファレンス・ファイナルまで進んでも不思議はないと思う。
 
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