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NBA

「一番面白かったのは…」昨プレーオフ、レナードの劇的ブザービーターの裏でシアカムが“心配”していたこととは?

秋山裕之

2020.05.29

「あのシーンで一番面白かったのは、サージ(イバカ)がリングの下にいたことだと思うね。で、俺は彼がリバウンドを奪いにいくと思っていた。ボールがリングの上を跳ねている時、サージはリバウンドを奪うべくジャンプしようとしていたと思う。だから俺は『サージ、ジャンプしちゃダメだ、跳ばないでくれ。ゴールテンディングはやっちゃいけない。そんなの誰も見たくないぞ』と思いながら見ていたんだ」

 シアカムはトップ・オブ・ザ・キー付近からレナードのショットを見守るとともに、ゴール下に陣取っていたイバカを心配しながら見ていたそうだ。

 実際に、ボールがリング上で弾んでいる最中、イバカの身体は何度か反応しており、そのまま跳んでいればプットバックできるポジションにいた。しかしシアカムの願いが通じたのか、イバカはジャンプすることなくシュートの行方を見守り、入った瞬間に両手の拳を突きあげて勝利を喜んでいた。
 
「もう信じられない瞬間だった。この先もずっと覚えているだろうな。あっというまに感じたけど、同時にものすごくスローに感じたからね」

 そうシアカムが振り返ったように、レナードの劇的なブザービーターはファンだけでなく、コートにいた選手たちにも強烈な印象を残したことは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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