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NBA

95年にドレクスラーはソニックスへ移籍する予定だった?当時の関係者が明かす“幻のトレード話”

ダンクシュート編集部

2020.06.12

90年代のソニックスはケンプ(右)やペイトン(左)ら実力者を多数擁する好チームだったが、プレーオフでは苦戦。もしドレクスラー加入で“ビッグ3”を結成していたら、優勝していたかもしれない。(C)Getty Images

90年代のソニックスはケンプ(右)やペイトン(左)ら実力者を多数擁する好チームだったが、プレーオフでは苦戦。もしドレクスラー加入で“ビッグ3”を結成していたら、優勝していたかもしれない。(C)Getty Images

 その後、ウィシットはソニックスのGMとウォーカー社長に電話。ギルがジョージ・カールHCに完全フィットしておらず、ドレクスラーは勝利に飢えていることを知った。95年1月はまだ、ジョーダンが引退して野球に挑戦していた時期。当時ウエストの強豪だったソニックスはドレクスラーに優勝のラストピースの可能性を見出したが、最終的にウォーカー社長がトレードを自重し、移籍は実現せず。ドレクスラーは同2月にロケッツへのトレードが決まり、初タイトルを手にすることになった。ウィシット氏は、トレードが成立していればソニックスが優勝していたと考えていたという。

「ドレクスラーのシアトル行きが、チャンピオンシップをもたらしたはずだと今でも信じている。ヒューストンにはクライドがいないわけだから、疑いの余地はない」
 
 カールHCもツイッターで、ソニックスのユニフォームを着たドレクスラーの画像とともに「ほとんど実現していた」と投稿。熟練のスーパースター移籍はほぼ成立寸前だったこと認めた。

 当時、ドレクスラーがソニックスの一員になっていたとすれば、ペイトン、ケンプとの強力なビッグ3が完成。他にもデトレフ・シュレンプ、サム・パーキンスといぶし銀のタレントが揃っていた。ロサンゼルス・レイカーズに1勝3敗で敗れた95年のプレーオフ1回戦、さらには最初の現役復帰を果たしたジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンの“三銃士”を擁したブルズと激突した96年のファイナルの結果も変わっていたかもしれない。ドレクスラーはすでに晩年を迎え、97-98シーズン終了後に引退したが、ソニックスの“幻のビッグ3”はブルズ王朝に対抗できる可能性を秘めていたと、後世まで言われ続けるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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