専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

シクサーズがペニーではなく、ブラッドリーを取ったのはなぜ?93年ドラフトで犯した“痛恨のミス“を当時のGMが回顧

ダンクシュート編集部

2020.06.14

シクサーズが“スルー”したペニー(右)は、マジックの主力としてリーグを代表する選手に成長。2年目にはチームをファイナルに導いている。(C)Getty Images

シクサーズが“スルー”したペニー(右)は、マジックの主力としてリーグを代表する選手に成長。2年目にはチームをファイナルに導いている。(C)Getty Images

 93年のドラフトでは、オーランド・マジックがクリス・ウェバーを1位で指名。ゴールデンステイト・ウォリアーズが3位でペニーを指名し、両者間でトレードが成立。ともにケガに苦しんだが、オールスター出場を果たすなど人気を博したスーパースターだった。4位指名でダラス・マーベリックス入りしたジャマール・マッシュバーンも、キャリア平均19.1点とブラッドリーよりも結果を残している。

「もしシクサーズがペニーを指名していたら?」

 ライナム氏はブラッドリーにすべてを懸けていたことを認めているが、この「タラレバ」の質問が浮上するのも当然だろう。ライナム氏の“痛恨のミス”は、ペニーがいかに特別な選手だったかを理解していないことだった。
 
「あとからなら何とでも言えるが、ペニー・ハーダウェイにはもっときちんと注意を払えたと思う。彼がトッププレーヤーだとは知っていたが、その才能に気づかなかったと言わざるを得ない。もっと影響力のある選手が増えていたら、3年後(の96年)には(全体1位指名で)アレン・アイバーソンを獲得できる立場にはなかったと言われてきた。ただ、ドラフトを振り返ると、ペニーは明らかに獲得を検討すべきタレントだった」

 もし、クラレンス・ウェザースプーン(平均18.4点)とデイナ・バロス(平均13.3点)にペニーが加わっていれば、93-94シーズンのシクサーズは25勝57敗よりも勝利を重ねていただろう。94年のドラフトも6位から10位指名程度に変わっていれば、ハーダウェイ&エディ・ジョーンズ(同年10位でロサンゼルス・レイカーズに入団)という魅惑の若手バックコートコンビが完成していたかもしれない。

 いずれにしても、当時から25年以上が経過しても関係者が悔やむほど、ペニーがフランチャイズを担えるポテンシャルを秘めた稀代の逸材だったことは間違いない。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】ペニー、シャック、ロッドマン、ミラー……NBAの歴史を彩った偉大なレジェンド特集!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号