ポートランド・トレイルブレイザーズは1982-83シーズンから2002-03シーズンまで、21年連続でプレーオフへ進出し、90、92年にはクライド・ドレクスラーを中心にファイナルまで勝ち進んだ。
90年はデトロイト・ピストンズ、92年はシカゴ・ブルズの前に敗れたが、その後もファイナル進出が期待された時期があった。
まずはロックアウトによって50試合開催となった98-99シーズン。ブレイザーズはウエスタン・カンファレンス3位の35勝15敗(勝率70.0%)の好成績を収める。プレーオフに入っても1回戦でフェニックス・サンズを3連勝(当時は3戦先勝)で下し、準決勝では2年連続でファイナルに進んでいたユタ・ジャズを4勝2敗で下してカンファレンス決勝へ進出。
このチームにはラシード・ウォーレス、デイモン・スタッダマイアー、アイザイア・ライダー、ブライアン・グラント、ボンジ・ウェルズ、アルビダス・サボニス、グレッグ・アンソニー、ジム・ジャクソン、ウォルト・ウィリアムズ、さらに若かりし頃のジャーメイン・オニールがおり、リーグ随一の選手層を誇っていた。
だがサンアントニオ・スパーズとのウエスト決勝で4連敗を喫してシーズンを終えると、“トレーダー・ボブ”の異名を持つボブ・ウィットシット・ゼネラルマネージャーがロースター強化に着手する。
まずフリーエージェント(FA)でベテランフォワードのデトレフ・シュレンプ、ビッグマンのアントニオ・ハーベイ、ジョー・クラインを補強。さらにはライダーとジャクソンをアトランタ・ホークスにトレードし、堅実なスコアラーのスティーブ・スミスを加えた。
そして99年10月2日、ブレイザーズはウィリアムズを筆頭に6選手をヒューストン・ロケッツへ放出し、ブルズ時代に6度の優勝を手にしたスコッティ・ピッペンの獲得に成功したことで、一躍優勝候補へと躍り出た。
6月11日に『Sportsnet』が公開したポッドキャスト「The Good Show」の中で、当時ブレイザーズのエースを務めていたウォーレスがピッペン獲得についてこう振り返っている。
「俺はてっきり、彼がちょっと高慢になるものだと思ってたけど、そうはならなかった。彼は地に足の着いた男で、個人的に俺のことを助けてくれたし、チームのことをヘルプしてくれたんだ」
バックコートにスタッダマイアーとスミス、フロントコートにサボニスとウォーレス、そしてピッペンをスターターに据えたブレイザーズは、ウォーレスの平均16.4点を筆頭に、全発全員が平均2桁得点を記録するバランスの良いオフェンスを構築。開幕11試合で10勝と好スタートを切り、その後も順調に白星を量産していく。
ベテラン揃いだったこともあり、ペース(48分間におけるポゼッション数)こそリーグ25位の89.9回だったものの、攻守両面で隙のないバスケットを展開。オフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)でリーグ3位の107.9、ディフェンシブ・レーティング(同失点)でもリーグ5位の100.8という好成績を残し、ロサンゼルス・レイカーズ(67勝15敗/勝率81.7%)に次ぐリーグ2位の59勝23敗(勝率72.0%)をマークした。
90年はデトロイト・ピストンズ、92年はシカゴ・ブルズの前に敗れたが、その後もファイナル進出が期待された時期があった。
まずはロックアウトによって50試合開催となった98-99シーズン。ブレイザーズはウエスタン・カンファレンス3位の35勝15敗(勝率70.0%)の好成績を収める。プレーオフに入っても1回戦でフェニックス・サンズを3連勝(当時は3戦先勝)で下し、準決勝では2年連続でファイナルに進んでいたユタ・ジャズを4勝2敗で下してカンファレンス決勝へ進出。
このチームにはラシード・ウォーレス、デイモン・スタッダマイアー、アイザイア・ライダー、ブライアン・グラント、ボンジ・ウェルズ、アルビダス・サボニス、グレッグ・アンソニー、ジム・ジャクソン、ウォルト・ウィリアムズ、さらに若かりし頃のジャーメイン・オニールがおり、リーグ随一の選手層を誇っていた。
だがサンアントニオ・スパーズとのウエスト決勝で4連敗を喫してシーズンを終えると、“トレーダー・ボブ”の異名を持つボブ・ウィットシット・ゼネラルマネージャーがロースター強化に着手する。
まずフリーエージェント(FA)でベテランフォワードのデトレフ・シュレンプ、ビッグマンのアントニオ・ハーベイ、ジョー・クラインを補強。さらにはライダーとジャクソンをアトランタ・ホークスにトレードし、堅実なスコアラーのスティーブ・スミスを加えた。
そして99年10月2日、ブレイザーズはウィリアムズを筆頭に6選手をヒューストン・ロケッツへ放出し、ブルズ時代に6度の優勝を手にしたスコッティ・ピッペンの獲得に成功したことで、一躍優勝候補へと躍り出た。
6月11日に『Sportsnet』が公開したポッドキャスト「The Good Show」の中で、当時ブレイザーズのエースを務めていたウォーレスがピッペン獲得についてこう振り返っている。
「俺はてっきり、彼がちょっと高慢になるものだと思ってたけど、そうはならなかった。彼は地に足の着いた男で、個人的に俺のことを助けてくれたし、チームのことをヘルプしてくれたんだ」
バックコートにスタッダマイアーとスミス、フロントコートにサボニスとウォーレス、そしてピッペンをスターターに据えたブレイザーズは、ウォーレスの平均16.4点を筆頭に、全発全員が平均2桁得点を記録するバランスの良いオフェンスを構築。開幕11試合で10勝と好スタートを切り、その後も順調に白星を量産していく。
ベテラン揃いだったこともあり、ペース(48分間におけるポゼッション数)こそリーグ25位の89.9回だったものの、攻守両面で隙のないバスケットを展開。オフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)でリーグ3位の107.9、ディフェンシブ・レーティング(同失点)でもリーグ5位の100.8という好成績を残し、ロサンゼルス・レイカーズ(67勝15敗/勝率81.7%)に次ぐリーグ2位の59勝23敗(勝率72.0%)をマークした。