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NBA

シリーズ合計得点で相手を上回るも…「大一番」で"勝利"を掴み損ねた12チームを米メディア紹介

秋山裕之

2020.06.15

96年のカンファレンス決勝、ジャズのマローンは平均27.0点、11.6リバウンドを奪取。エースの活躍でチームはソニックス相手に1勝3敗からタイに持ち込む粘りを見せたが、あと一歩及ばず。(C)Getty Images

96年のカンファレンス決勝、ジャズのマローンは平均27.0点、11.6リバウンドを奪取。エースの活躍でチームはソニックス相手に1勝3敗からタイに持ち込む粘りを見せたが、あと一歩及ばず。(C)Getty Images

<1980~1990年代>
1996年のジャズ(ウエスト決勝でソニックスに3勝4敗で敗退、+18点)
1990年のサンズ(ウエスト決勝でブレイザーズに2勝4敗で敗退、+34点)
1988年のピストンズ(ファイナルでレイカーズに3勝4敗で敗退、+18点)
1987年のピストンズ(イースト決勝でセルティックスに3勝4敗で敗退、+26点)
1984年のレイカーズ(ファイナルでセルティックスに3勝4敗で敗退、+16点)

 カール・マローン、ジョン・ストックトンという歴史に残る名コンビが牽引したジャズは、シリーズ合計得点でソニックスを上回ったものの、ゲイリー・ペイトン、ショーン・ケンプの粘りの前に一歩及ばず敗戦。

 90年のウエスト決勝は、ブレイザーズが初戦を2点差、第2戦を1点差で制するも、サズが第3戦で34点差、第4戦でも12点差で圧勝。2戦合計で46点差をつけてタイに持ち込んだが、最後の2戦でブレイザーズが連勝してファイナル進出を果たした。

 89、90年に連覇した“バッドボーイズ”ピストンズは、88年のファイナル最終戦終盤にビル・レインビアがカリーム・アブドゥル・ジャバーへ“疑惑のファウル”をコールされて惜敗。87年はイースト決勝の第7戦で大激戦を演じるも、セルティックスの前に敗れた。

 マジック・ジョンソンとラリー・バードによるNBA入り後の初対決となった84年のファイナルは、1勝1敗で迎えた第3戦でレイカーズが33点差の快勝。第4戦でもレイカーズが主導権を握るも、ケビン・マクヘイルがカート・ランビスに対するハードファウルがシリーズの流れを変え、最後はバード率いるセルティックスに軍配。
 
<1950~1960年代>
1969年のレイカーズ(ファイナルでセルティックスに3勝4敗で敗退、+3点)
1963年のレイカーズ(ファイナルでセルティックスに2勝4敗で敗退、+11点)
1958年のセルティックス(ファイナルでホークスに2勝4敗で敗退、+27点)

 ファイナルMVPが初めて制定された69年の頂上決戦は、東西の名門が最終戦まで競い合った結果、セルティックスが頂点に立った。だが初代ファイナルMVPは、平均37.9点、7.4アシストを叩き出したレイカーズのジェリー・ウエストが選ばれた。

 63年のファイナルは、レイカーズがウエストとエルジン・ベイラーの2人だけで80得点を奪い、20点差で勝利した第3戦の結果がシリーズ合計得点でセルティックスを上回る結果に。

 セントルイス(現アトランタ)・ホークスは、58年にフランチャイズ史上唯一のチャンピオンとなった。大舞台で平均29.3点、17.0リバウンドと暴れ回ったボブ・ペティットが最大の殊勲者となったが、もし57年の覇者セルティックスがこの年も優勝していれば、10連覇という恐ろしい偉業を成し遂げていたのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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