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NBA

高校からGリーグを経てNBAドラフトへ。新たなトレンドとなりそうなこのシステムのメリット・デメリットとは?

杉浦大介

2020.06.17

「私が問題視しているのは、Gリーグが大金をチラつかせて高校生を誘惑していることだ。何千人もの中学生や高校生が『自分たちもその大金を得たい』と夢を見るだろうが、実際にそれを得られる選手は全体の2%に過ぎない」

 ケンタッキー大のジョン・カリパリ・ヘッドコーチはそう語り、中高生の目標がプロ入りだけになることを危惧している。今後、学業を疎かにし、しかもGリーグに行けるだけの力がつかなかった高校生が、カレッジ進学の道を絶たれるという例が出てくるかもしれない。

 それでも、プロを目指す学生たちにとって、選択肢が増えるのは良いことではないだろうか。2022年にはドラフトの年齢制限が撤廃され、高卒でNBA入りすることが再び可能になるという見方もある。
 
 だとすれば、プロを目指す選手たちは高校卒業後に (1)カレッジ進学 (2)Gリーグ入り (3)NBA入り (4)海外リーグでの修行 といった複数のオプションのなかから、最善の道を選ぶことができる。プロ至上主義、カレッジの衰退につながるといった側面は確かにあるものの、若者の成長速度には違いがあることを考えれば、このように選択の余地があることは、やはりポジティブな変化に思える。

 付け加えれば、来季、グリーンをはじめとするセレクトチームのゲームはファン、関係者から大きな話題を呼ぶだろう。対戦相手のチームにも露出の面でメリットはある。これまで厳しい環境だったGリーグの注目度アップ、選手たちの待遇改善にもつながれば、それもまたプラス材料になるはずだ。

文●杉浦大介

※『ダンクシュート』2020年7月号より転載。

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