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NBA

「サッカーファンだった」デュラントがMLSチームの株を購入。その向こうにある未来への布石とは?

秋山裕之

2020.06.16

デュラントは昨年「NBAチームを所有し、運営していきたい」と語っており、今回サッカーチームのオーナーグループに加入したことは、“未来への布石”と言えるかもしれない。(C)Getty Images

デュラントは昨年「NBAチームを所有し、運営していきたい」と語っており、今回サッカーチームのオーナーグループに加入したことは、“未来への布石”と言えるかもしれない。(C)Getty Images

 NBAが誇るスーパースター、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)は、リーグ史上有数のスコアラーであると同時に、ビジネスマンとしての顔も持つ31歳。

 先日『Forbes』が発表した“アスリート長者番付トップ100”で世界全体7位となる6390万ドル(約68億3730万円)を記録しており、そのうちエンドースメント契約だけで3500万ドル(約37億4500万円)を稼ぎ出す。

 これまでデュラントは『The Players’ Tribune』や、小銭を集めて賢く投資するサービス『Acorns』に投資してきたが、6月4日(日本時間5日、日付は以下同)にアメリカとカナダのチームが参入するプロサッカーリーグ、MLSに所属するフィラデルフィア・ユニオンの株を5%購入したと『Sports Business Daily』が報じた。

 そして15日、フィラデルフィア・ユニオンはデュラントがオーナーグループに加わったことを正式に発表。さらに現在デュラントが5%のオーナー株を保持していること、そして近い将来さらに5%の株を購入することになるだろうとリリースを出した。

 デュラントは声明文を通じて次のように語っている。
 
「私はこれまでずっとサッカーファンでした。そして有意義な方法で、クラブの株を手に入れたいと願っていました。このチームと私は、フィラデルフィア・ユニオンのオーナーシップならびにスタッフたちとパートナーシップを結ぶべく、すぐに繋がりを感じました。今ゲームで私の姿を見かけることはありませんが、その期間にこのチームと私はチェスター(ペンシルバニア州)とフィラデルフィアのコミュニティで活動していくことになります」

 デュラントは自身とマネージャーのリッチ・クレイマンが共同設立した会社「Thirty Five Ventures」とユニオンがパートナーシップを結び、チェスターとチームのホーム、「Subaru Park」でコミュニティを開発。新型コロナウイルスのパンデミックから立ち直るべく努めるとともに、人種・社会における不公平の改善についても取り組むことになるという。

 クレイマンは「このパートナーシップは数か月かけて行なうプロセスとなっています。我々のチームはお互いのことをもっと良く知り、将来のポテンシャルについて理解していく必要があります。『Thirty Five Ventures』と我々が持つノウハウが、フィリーにいる新規ファンを引きつけることになると信じており、このプログラムをスタートさせることを楽しみにしています」と話していた。
 

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