■０２
1988-89 イースタン・カンファレンス１回戦
シカゴ・ブルズ
レギュラーシーズン：47勝35敗（.573）／第６シード
相手：クリーブランド・キャバリアーズ
レギュラーシーズン：57勝25敗（.695）／第３シード
Game 1：ブルズ○95－88●キャブズ
Game 2：ブルズ●88－96○キャブズ
Game 3：ブルズ○101－94●キャブズ
Game 4：ブルズ●105－108○キャブズ
Game 5：ブルズ○101－100●キャブズ
マイケル・ジョーダンのキャリア初期におけるハイライトが誕生したのは、キャブズと対戦した89年１回戦の第５戦。敵地での大一番は１点差のまま終盤に突入し、残り３秒でキャブズが逆転に成功する。タイムアウト明け、２人のディフェンダーに囲まれたジョーダンは１人を振り切ってパスを受けると、ドリブルでクレイグ・イーローをかわし終了のブザーが鳴る前にジャンパーを放つ。シリーズ突破を告げる“ザ・ショット”が決まった瞬間、高く飛び上がりガッツポーズを繰り返したエースは、平均39.8点という驚異の数字を残し熱戦に終止符を打った。
■０３
1993-94 ウエスタン・カンファレンス１回戦
デンバー・ナゲッツ
レギュラーシーズン：42勝40敗（.512）／第８シード
相手：シアトル・スーパーソニックス
レギュラーシーズン：63勝19敗（.768）／第１シード
Game 1：ナゲッツ●82－106○ソニックス
Game 2：ナゲッツ●87－97○ソニックス
Game 3：ナゲッツ○110－93●ソニックス
Game 4：ナゲッツ○94－85●ソニックス
Game 5：ナゲッツ○98－84●ソニックス
最初の２戦にソニックスが連勝した時点ではスウィープ決着も予想された。しかしナゲッツはホームでの第３戦に快勝すると、第４戦も延長戦の末に連勝し星を五分に戻す。勝負の第５戦も延長までもつれ、93－94で迎えた残り１分30秒、ラフォンゾ・エリスの３点プレーでナゲッツが逆転。史上初めて第８シードが第１シードを下す大番狂わせを演じた。シリーズ新記録の平均6.2ブロックをマークしたディケンベ・ムトンボは終了のブザーとともにコートに倒れ込み、喜びを爆発させた。
■０４
2006-07 ウエスタン・カンファレンス１回戦
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
レギュラーシーズン：42勝40敗（.512）／第８シード
相手：ダラス・マーベリックス
レギュラーシーズン：67勝15敗（.817）／第１シード
Game 1：ウォリアーズ○97－75●マブズ
Game 2：ウォリアーズ●99－112○マブズ
Game 3：ウォリアーズ○109－91●マブズ
Game 4：ウォリアーズ○103－99●マブズ
Game 5：ウォリアーズ●112－118○マブズ
Game 6：ウォリアーズ○111－86●マブズ
90年代以降ドアマットチームに沈んでいたウォリアーズが、13年ぶりのプレーオフで主役に躍り出た。初戦でバロン・デイビスが33得点、14リバウンドと爆発しマブズの出鼻を挫くと、第３戦はジェイソン・リチャードソンが30得点、第４戦は再びデイビスが33得点と日替わりでヒーローが誕生。第６戦では62－57で迎えた後半に18－０のランを展開し、リーグ最多勝をあげた優勝候補を完膚なきまでに粉砕した。1995～2012年の18年間でチームがプレーオフに進んだのはこの時だけだったが、“25勝差”をひっくり返した衝撃は決して色あせることはない。
（後編へ続く）
構成●ダンクシュート編集部
※『ダンクシュート』2020年６月号掲載原稿に加筆・修正。
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1988-89 イースタン・カンファレンス１回戦
シカゴ・ブルズ
レギュラーシーズン：47勝35敗（.573）／第６シード
相手：クリーブランド・キャバリアーズ
レギュラーシーズン：57勝25敗（.695）／第３シード
Game 1：ブルズ○95－88●キャブズ
Game 2：ブルズ●88－96○キャブズ
Game 3：ブルズ○101－94●キャブズ
Game 4：ブルズ●105－108○キャブズ
Game 5：ブルズ○101－100●キャブズ
マイケル・ジョーダンのキャリア初期におけるハイライトが誕生したのは、キャブズと対戦した89年１回戦の第５戦。敵地での大一番は１点差のまま終盤に突入し、残り３秒でキャブズが逆転に成功する。タイムアウト明け、２人のディフェンダーに囲まれたジョーダンは１人を振り切ってパスを受けると、ドリブルでクレイグ・イーローをかわし終了のブザーが鳴る前にジャンパーを放つ。シリーズ突破を告げる“ザ・ショット”が決まった瞬間、高く飛び上がりガッツポーズを繰り返したエースは、平均39.8点という驚異の数字を残し熱戦に終止符を打った。
■０３
1993-94 ウエスタン・カンファレンス１回戦
デンバー・ナゲッツ
レギュラーシーズン：42勝40敗（.512）／第８シード
相手：シアトル・スーパーソニックス
レギュラーシーズン：63勝19敗（.768）／第１シード
Game 1：ナゲッツ●82－106○ソニックス
Game 2：ナゲッツ●87－97○ソニックス
Game 3：ナゲッツ○110－93●ソニックス
Game 4：ナゲッツ○94－85●ソニックス
Game 5：ナゲッツ○98－84●ソニックス
最初の２戦にソニックスが連勝した時点ではスウィープ決着も予想された。しかしナゲッツはホームでの第３戦に快勝すると、第４戦も延長戦の末に連勝し星を五分に戻す。勝負の第５戦も延長までもつれ、93－94で迎えた残り１分30秒、ラフォンゾ・エリスの３点プレーでナゲッツが逆転。史上初めて第８シードが第１シードを下す大番狂わせを演じた。シリーズ新記録の平均6.2ブロックをマークしたディケンベ・ムトンボは終了のブザーとともにコートに倒れ込み、喜びを爆発させた。
■０４
2006-07 ウエスタン・カンファレンス１回戦
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
レギュラーシーズン：42勝40敗（.512）／第８シード
相手：ダラス・マーベリックス
レギュラーシーズン：67勝15敗（.817）／第１シード
Game 1：ウォリアーズ○97－75●マブズ
Game 2：ウォリアーズ●99－112○マブズ
Game 3：ウォリアーズ○109－91●マブズ
Game 4：ウォリアーズ○103－99●マブズ
Game 5：ウォリアーズ●112－118○マブズ
Game 6：ウォリアーズ○111－86●マブズ
90年代以降ドアマットチームに沈んでいたウォリアーズが、13年ぶりのプレーオフで主役に躍り出た。初戦でバロン・デイビスが33得点、14リバウンドと爆発しマブズの出鼻を挫くと、第３戦はジェイソン・リチャードソンが30得点、第４戦は再びデイビスが33得点と日替わりでヒーローが誕生。第６戦では62－57で迎えた後半に18－０のランを展開し、リーグ最多勝をあげた優勝候補を完膚なきまでに粉砕した。1995～2012年の18年間でチームがプレーオフに進んだのはこの時だけだったが、“25勝差”をひっくり返した衝撃は決して色あせることはない。
（後編へ続く）
構成●ダンクシュート編集部
※『ダンクシュート』2020年６月号掲載原稿に加筆・修正。
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