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NBA

“エース”八村塁が4か月ぶりの実戦でチーム最多得点の好発進!「僕がやらなければいけない」と自覚も十分

秋山裕之

2020.07.23

 後半に入ってからも八村のショットは冴えわたる。トップ・オブ・ザ・キーから3ポイントを決めると、ミドルポストからも高難度のターンアラウンドジャンパーを沈めるなどエリアを問わず得点。試合には82-89で敗れたものの、いずれもチームトップの18得点、9リバウンドをマークする上々のパフォーマンスを披露した。

「少し雰囲気とかは違ったんですけど、久しぶりにコートに戻れてすごい嬉しかったなぁ、とまず思いましたね」と約4か月ぶりの実戦を振り返った八村。無観客試合については「今まであまり、こういうハイレベルな試合で(無観客試合を)したことがないので、少し感覚は違ったんですけど、大変な時期にバスケができることをすごくありがたく思います」と語った。

 主力が不参加を表明し、再開後はチームの主軸として期待される22歳は「コーチからも『積極的に行け』と言われてました。DB(ダービス・ベルターンス)、ブラッド(ビール)、ジョン(ウォール)がいないので、『僕がやらなければいけない』という責任を持ってやりました」と頼もしい言葉も残している。
 
 課題はディフェンス面。相手のオールスターセンター、ヨキッチのポストアップを守る際にリング下であっさりとフェイクに引っかかってファウルを吹かれるなど、たびたび経験の少なさを露呈。また、7フィート9インチ(約236cm)のウイングスパンを持つボルにあっさりとジャンパーをブロックされ、戸惑いの表情を浮かべた場面も見られた。

 もっとも、久々の試合でさっそく26分間ものプレータイムを与えられた八村は、スタミナ面について「全然、大丈夫ですね。自宅待機中もずっとトレーニングしてましたし、ウィザーズに戻った後もずっとトレーニングしてたので、その成果は出てきてるなと感じます」と、確実に手応えを感じた様子。

「非常に積極的だったね。ショットセレクションが良かった。ルイはいい場所からシュートを放つ。それが彼の持ち味なんだ。(長い中断があった後でも)すんなりと試合に入れていたしね。ルーキーなのに、すごくセンスがいい」と指揮官も八村の初戦を高く評価した。

 次戦、25日のロサンゼルス・クリッパーズ戦からは通常通り12分×4クォーターのレギュレーションとなる。八村は「(相手は)優勝を狙っているチーム。僕ら若いチームがどれだけ積極的にできるかというところがカギになると思うので楽しみです」と、強豪相手にも真っ向勝負を挑む決意を語った。

文●秋山裕之(フリーライター)

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