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NBA

【NBAデュオ列伝】ウェバー&ウィリアムズ――弱小キングスを再生させたエキサイティングなコンビ|前編

出野哲也

2020.07.28

「契約が終了したらすぐに出て行く」と語っていたウェバーだったが、ウィリアムズとの出会ったことで改心。加入1年目からリバウンド王に輝くなど、エースとしてチームを牽引した。(C)Getty Images

「契約が終了したらすぐに出て行く」と語っていたウェバーだったが、ウィリアムズとの出会ったことで改心。加入1年目からリバウンド王に輝くなど、エースとしてチームを牽引した。(C)Getty Images

NBAで初めて発掘されたウィリアムズの驚くべき才能

 99年6月の新人ドラフトで、キングスは7位でフロリダ大のジェイソン・ウィリアムズを指名した。ジェフ・ペトリーGMのこの決断に、賛否は真っ二つに分かれた。

 ウィリアムズのプレーを一度でも見たことがあれば、7位という順位で指名できたのは幸運だったと思うだろう。目を見張るスピード変幻自在のパスワーク、そして3ポイントラインのはるか後方からでも決められるシュート力。どこから見ても上位指名にふさわしい逸材であった。

 ところが、ウィリアムズは絵に描いたような問題児だった。学業不振などの理由でいくつもの大学を転々とし、フロリダ大は実に4校目だった。しかしここでもマリファナ所持で出場停止となり、チームから追放された。結局、大学時代は4年間通算で48試合に出場しただけ。精神的に未熟でプロには向かないと断言するスカウトも多かった。

 だが、キングスに入団したウィリアムズは、そうした悪評が嘘のような真摯なプレー態度を見せた。周囲のレベルが高いNBAでは、持ち味のトリッキーなプレーも問題なく受け止められ、「50点取るよりも、15アシストする方がいい」というメンタリティも好感をもって迎えられた。
 
 シーズンが始まると、ウィリアムズの華麗なドリブルと創造性に富んだパスは、サクラメントだけでなく全米の注目を集めるようになった。クロスオーバードリブルの第一人者だったティム・ハーダウェイも、「ジェイソンのクロスオーバーは俺より上」と脱帽した。

 ノールック、ビハインド・ザ・バックといった難度の高いパスも、ウィリアムズは苦もなくやってのけた。中でも“エルボーパス”は、ジェイソンだけにしかできない荒業だった。これは左手でボールを持ち、ビハインド・ザ・バックに行くと見せかけて右ヒジにボールを当て、顔は右側に向けたまま左側の選手にパスするというもの。あまりにリスキーということで実戦では封印されていたこのパフォーマンスは、2年目のオールスター・ルーキーチャレンジで披露され、観客の度肝を抜くことになる。

「マイケル・ジョーダン以外で、フィラデルフィアのファンを総立ちにさせたビジターの選手はあいつだけだ」とアレン・アイバーソンも驚いた。70年代に芸術的なパスと爆発的な得点力で有名だったピート・マラビッチの再来と持てはやされ、また待望久しい白人のスター選手として、“ホワイト・チョコレート(黒人みたいなプレーをする白人)”のニックネームもつけられた。
 

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