専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「ルイは成長し続ける」試練が続く八村を指揮官は大局的視点で評価。次戦はザイオンと初対決へ

秋山裕之

2020.08.06

後半には積極的にリングへアタックを仕掛けたが、エンビードの強烈なブロックに遭う場面も。(C)Getty Images

後半には積極的にリングへアタックを仕掛けたが、エンビードの強烈なブロックに遭う場面も。(C)Getty Images

「スタートは全員リバウンドを取れる選手たちなので、皆でリバウンドを取りにいくことを意識して、そこは良かったんじゃないかなと思います」という八村の言葉通り、ウィザーズはシクサーズ相手にリバウンド数で48-41と上回ったほか、ペイントエリアの得点でも42-40とリード。

 だが八村自身は両チーム最多となる約39分のプレータイムを記録するも、8得点、8リバウンド、2アシスト、1スティールと3試合連続の1桁得点という結果に。3ポイントこそ1/1で沈めたものの、フィールドゴール成功率18.2%(2/11)、フリースロー60.0%(3/5)と過去2戦に続いて苦しみ、「それ(相手マークが厳しいこと)も感じましたし、僕もシュートを落としたので。そこはしっかりシュートを決めなければいけない」と反省を口にした。

 高さとパワー、機動力を誇るシモンズとのマッチアップでは絶妙な間合いをとられてなかなかボールをもらえず、1対1を仕掛けてもマークを振り切れずにタフショット、あるいはカバーに入られてしまい、ショットミスを連発。この日決めた2本のフィールドゴールは、第3クォーター中盤にハリス越しに決めたジャンパーと、試合終盤の3ポイントのみ。後半にはエンビード相手に真っ向勝負を仕掛けるなど積極性も見られたが、放ったショットはことごとくリングに嫌われた。
 
 もっとも、指揮官は「ルイについてはどんなことがあろうと心配はしてない。彼は戦い続けるし、成長し続ける。今は新しい経験をたくさんしているんだ。オフェンスの中心として相手チームにマークされている。とにかく成長を続けるだけ。お互いのためにプレーし続けることだ」と、引き続きチームの主軸として期待を寄せた。

 そしてこの日チームが見せた戦いについてもこう話している。

「我々は試合を通して集中していたと思う。リーグ有数のチーム相手に戦い続けた。残り2、3分と第3クォーター終盤、それに第4クォーター序盤にプレーを遂行できず、ディフェンス面でミスを重ねてしまった。だが選手たちを誇りに思う。我々は、第4クォーターでどうやって勝利を掴めるかを学んでいるところであり、それが難しいことなんだ」

 ウィザーズのシーディングゲーム5戦目の相手はニューオリンズ・ペリカンズ。昨年のサマーリーグで実現しなかったザイオン・ウィリアムソンと八村による“2019年ドラフト同期”対決に注目が集まるなか、チームとして再開後初の勝利を手にできるかにも注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!1年目からNBAで活躍するルーキー”八村塁”の厳選ショット!

DAZNなら「プロ野球」「Jリーグ」「CL」「F1」「WTAツアー」が見放題!充実のコンテンツを確認できる1か月無料体験はこちらから

NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号