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NBA

ジョーダンのこと、そして自身がプレーする意味……。第5戦で復帰濃厚のウエストブルックが大いに語る

秋山裕之

2020.08.29

 ウエストブルックがシリーズ復帰となれば、トラジションからのオフェンスは間違いなく活性化されるだろう。ハーフコートでもスイッチを多用して動き回り、ペイントエリアの得点やチームメイトへのアシストをもたらし、サンダーのディフェンスをかく乱することが期待できる。

 そのウエストブルックは、27日に行なわれた選手とオーナー陣による今後に向けた会談のなかで、自身が契約を結ぶナイキのジョーダンブランドのボス、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/シャーロット・ホーネッツのオーナー)が果たしたことについて28日の『Zoom』会見でこう明かしている。
 
「(ジョーダンは)コミュニティへ恩返ししようとするなかで、アフリカン・アメリカンのコミュニティにとってもものすごく大きな存在なんだ。選手やオーナーたちとのミーティングでも、彼の存在は大きかった。俺たちが手を取り合って、やり遂げる上で重要だったことを確かめられた。選手たちとオーナー陣との会話ではいくつかの点で話がまとまらなかったんだ。でもMJが正しい方向へと導くために、断固とした姿勢を見せてくれた」

 NBA全30チームのオーナーのなかで、ジョーダンは唯一黒人として筆頭オーナーを務めている。現役時代に数えきれないほどの素晴らしい功績を残してきただけに、リーグへ与える影響力は絶大。ボイコットによってプレーオフが延期となるなか、早期再開へと導いた最大の功労者と言っていい。

 そしてウエストブルックはこの日の練習後、「復帰できて興奮している。でもそれ以上に、正当な理由でプレーできることを楽しみにしているよ。俺たちは(NBAとNBA選手会による協定の下で)アクションを起こせるんだ。俺のような選手もそうだし、このリーグにいる選手たちはみんな、自らのユニフォームの後ろにメッセージを入れてプレーしている。それは何かを意味するものなんだ」とコメント。第二幕でユニフォームの後ろ側に“BLACK LIVES MATTER”というメッセージを入れてプレーするウエストブルックは、さらにこう続けた。
 
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