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NBA

“優勝請負人”レナードに導かれ、クリッパーズが準決勝進出!敗退したドンチッチは「このチームを誇りに思う」と前向き

秋山裕之

2020.08.31

 この日は序盤から荒れ模様のゲームだった。第1クォーター終盤、ドライブからフィニッシュに持ち込もうとしたドンチッチに対し、マーカス・モリスが腕を絡めてから両腕を振り落とし、ドンチッチをコート外へと突き飛ばすという危険なファウルを犯したことで一触即発の展開に。モリスにフレグラントファウル2が宣告されるなど不穏な空気が流れたなか、レナードはまったく別次元の精神状態でチームを引っ張ったと言っていいだろう。

 クリッパーズはレナードのほか、ポール・ジョージが15得点、9リバウンド、7アシスト、イビツァ・ズバッツが15得点、11リバウンド、レジー・ジャクソンが14得点をマーク。

 一方、マブズはクリスタプス・ポルジンギスが右ヒザの外側半月板断裂により戦線離脱となったなか、ドンチッチを中心にドリアン・フィニー・スミスが16得点、6リバウンド、4アシスト、ティム・ハーダウェイJr.は10得点と奮戦したが、最後は力尽きた。
 
 それでも、ドンチッチが「僕らがどんな戦いを見せたか、僕はこのチームのことを誇りに思う。最後まで戦い続けたんだ。クリッパーズはものすごいチームで、勝利するのは難しかった。でも、僕たちはすべてを持ち込んだんだ」と話したように、リーグ最高級の豪華戦力を誇るクリッパーズ相手に、マブズは十二分に健闘したと言える。

 ドンチッチはキャリア2年目で目標としていたプレーオフ出場を果たし、シリーズ平均31.0点、9.8リバウンド、8.7アシストという驚異的なスタッツを残した。今はただ、今後リーグを背負うであろう神童が見せてくれたハイパフォーマンスの数々に感謝したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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