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NBA

元クリッパーズのゴータットがヨキッチのプレースタイルを痛烈批判!「彼はNBA史上最大のフロッパー」

秋山裕之

2020.09.09

 実際、ヨキッチはペイントエリアの攻防で相手選手と接触した際に大げさにリアクションすることもあれば、意図的に身体を絡ませてファウルされたように振る舞う場面も多い。だがプレーオフという一戦必勝の舞台であれば、それを勝つために手段を選ばない戦い方と捉えることもできる。

 ナゲッツのマイケル・マローン・ヘッドコーチ(HC)もベバリーの発言について「私は彼が言うことは何ひとつ聞いたりはしない。もしレナードが話しているなら耳を傾けるかもね。彼は素晴らしい選手だから」と意に介していない。

 ただ、ヨキッチがクリッパーズを悩ませていることは間違いない。「彼には偉大な選手たちの要素が少しずつ備わっている。彼の持つフットワークとムーブは(アキーム)オラジュワンであり、背が高く、知性にあふれた点はケビン・マクヘイルみたいだ」とドック・リバースHCは評価する。

 さらに「彼は私が見てきた中で、ビッグマンとしてはこれまででベストなパサーだ」と類まれなパスセンスについても手放しで称賛していた。
 
 クリッパーズはナゲッツとのシリーズでズバッツ(213㎝)を除くと、ビッグマンではジャマイカル・グリーン、パトリック・パターソン(ともに203㎝)、モントレズ・ハレル(201㎝)とサイズで下回っているだけに、ヨキッチ対策の秘密兵器としてジョアキム・ノア(211㎝)を起用するのも1つの手段か。

 ハッスルプレーが身上のノアはキャリア12年を誇るベテラン。経験豊富な35歳はヨキッチのリズムを崩し、フラストレーションを蓄積させることができるかもしれない。はたして、9日の第4戦でクリッパーズはどのようなヨキッチ対策を講じてくるか。シリーズの行方と同様に気になるところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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