ドイツ出身のノビツキーは、213cm・111kgというサイズに加え、コート上のどこからでも得点を奪えるシュート力を武器に通算3万1560点を積み上げ、NBAの歴史に名を刻んだ。これは外国籍出身選手として歴代最多の数字であり、リーグ歴代6位の大記録だ。
そのノビツキーを稀代のスコアラーへと昇華させた必殺技が、ヨキッチも多用するワンフットジャンパーだった。片足を曲げてマッチアップ相手との間にスペースを作り出し、もう片方の足でフェイダウェイ気味にジャンプして放つジャンパーは、ほぼブロック不可能。この技を武器にマブズに数多くの勝利をもたらし、2011年にはフランチャイズ史上初優勝に導いている。
現在、引退後の自由な生活を満喫しているノビツキーは、自身がヨキッチと比較されたことについて“意外な”リアクションを見せた。
「ヤバいな。それはお世辞ってやつだよ。私にも彼のようなスキルセットがあればと思うね。彼のパススキルは本当にすごい。もうジョークみたいなものだ。でも残念なことに、私は常に点を取ることに集中していたから、パスすることはなかった」
本人が語るように、ノビツキーはスコアラーとしてキャリア平均20.7点を残した一方で、平均アシスト数は2.4本と平凡なもの。キャリアハイの数字を残した2007-08シーズンでも平均3.5本と、アシストの面ではヨキッチと比較にならない。
ノビツキーはチームの絶対的なエースとして得点を稼ぐのが何よりの仕事であり、司令塔的な役割もこなすヨキッチとはタイプが異なる。それでも、多彩なシュート力を誇る外国籍ビッグマンとして、2人は今後も比較され続けていくだろう。その上でヨキッチが“史上最高の外国籍選手”という評価を得るためには、ノビツキーのようにシーズンMVPを獲得し、チームを優勝に導くことが必須となる。
24日に行なわれたレイカーズとのシリーズ第4戦で、ナゲッツは108-114で惜敗。3カード連続で1勝3敗と窮地に立たされたナゲッツは、再び奇跡を起こすことができるのか。そのカギを握るのは、間違いなくヨキッチだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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そのノビツキーを稀代のスコアラーへと昇華させた必殺技が、ヨキッチも多用するワンフットジャンパーだった。片足を曲げてマッチアップ相手との間にスペースを作り出し、もう片方の足でフェイダウェイ気味にジャンプして放つジャンパーは、ほぼブロック不可能。この技を武器にマブズに数多くの勝利をもたらし、2011年にはフランチャイズ史上初優勝に導いている。
現在、引退後の自由な生活を満喫しているノビツキーは、自身がヨキッチと比較されたことについて“意外な”リアクションを見せた。
「ヤバいな。それはお世辞ってやつだよ。私にも彼のようなスキルセットがあればと思うね。彼のパススキルは本当にすごい。もうジョークみたいなものだ。でも残念なことに、私は常に点を取ることに集中していたから、パスすることはなかった」
本人が語るように、ノビツキーはスコアラーとしてキャリア平均20.7点を残した一方で、平均アシスト数は2.4本と平凡なもの。キャリアハイの数字を残した2007-08シーズンでも平均3.5本と、アシストの面ではヨキッチと比較にならない。
ノビツキーはチームの絶対的なエースとして得点を稼ぐのが何よりの仕事であり、司令塔的な役割もこなすヨキッチとはタイプが異なる。それでも、多彩なシュート力を誇る外国籍ビッグマンとして、2人は今後も比較され続けていくだろう。その上でヨキッチが“史上最高の外国籍選手”という評価を得るためには、ノビツキーのようにシーズンMVPを獲得し、チームを優勝に導くことが必須となる。
24日に行なわれたレイカーズとのシリーズ第4戦で、ナゲッツは108-114で惜敗。3カード連続で1勝3敗と窮地に立たされたナゲッツは、再び奇跡を起こすことができるのか。そのカギを握るのは、間違いなくヨキッチだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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