ところが翌1998-99シーズンは左足の骨折でわずか5試合の出場に止まり、さらに1999 -2000シーズンも今度は右足の骨折で全休。相次ぐケガに泣かされ、「無事に試合を終えるだけで、僕にとっては勝利だった」という、綱渡りのような日々が続いた。
「大きな手術だけでも5回は経験したからね。もう引退したほうがいいと周りにも言われたし、自分自身に疑いを持ったことも正直あった。でも僕はあきらめなかった。どんなに暗い夜にだって、必ず朝は訪れるものなんだ」
少しでも足にかかる負担を減らそうと、体重を減らすためのワークアウトにも積極的に取り組んだ。そうした努力が実を結び、ようやく本来の状態に戻った2002-03シーズンは、欠場1試合のみで自己最高の平均17.2点を記録。サボニスもなし得なかったオールスター出場も果たした。
2003年には、キャブズにレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)が加入する。イルガスカスも「一目見た瞬間に、チームを変えられるヤツだとわかった」と回想する大型新人とともに、2005-06シーズンには8年ぶりとなるプレーオフに出場。翌シーズンはファイナルまで勝ち進み、結果的にサンアントニオ・スパーズに4連敗を喫したものの、イルガスカス自身は第3戦で18リバウンドを奪うなど奮闘を見せた。
■レブロン移籍に憤るファンも“ビッグZ”の決断には寛容
この2006-07シーズンまでの5年間はすべて78試合以上に出場するなど、かつてのひ弱なイメージを払拭したイルガスカスは、名実ともに“ビッグZ”のニックネームにふさわしい選手となった。2009 -10シーズンには、ダニー・フェリーを抜いて出場試合数の球団新記録を樹立。同年途中、アントワン・ジェイミソンを獲得するためのトレードで一旦ワシントン・ウィザーズへ移ったが、すぐにウェーバーにかけられ1か月後にはクリーブランドへ舞い戻ってくる。
2010年の夏に完全FA(フリーエージェント)となり、同じくFAでマイアミ・ヒートへ移籍したレブロンの後を追うようにしてマイアミに働き場所を移すにあたっては、クリーブランドの地元紙に感謝の意を述べた広告を掲載。レブロンの移籍に憤慨していたキャブズファンも、長年チームと街に貢献してきた愛すべき“Z”の決断には寛容だった。
「大きな手術だけでも5回は経験したからね。もう引退したほうがいいと周りにも言われたし、自分自身に疑いを持ったことも正直あった。でも僕はあきらめなかった。どんなに暗い夜にだって、必ず朝は訪れるものなんだ」
少しでも足にかかる負担を減らそうと、体重を減らすためのワークアウトにも積極的に取り組んだ。そうした努力が実を結び、ようやく本来の状態に戻った2002-03シーズンは、欠場1試合のみで自己最高の平均17.2点を記録。サボニスもなし得なかったオールスター出場も果たした。
2003年には、キャブズにレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)が加入する。イルガスカスも「一目見た瞬間に、チームを変えられるヤツだとわかった」と回想する大型新人とともに、2005-06シーズンには8年ぶりとなるプレーオフに出場。翌シーズンはファイナルまで勝ち進み、結果的にサンアントニオ・スパーズに4連敗を喫したものの、イルガスカス自身は第3戦で18リバウンドを奪うなど奮闘を見せた。
■レブロン移籍に憤るファンも“ビッグZ”の決断には寛容
この2006-07シーズンまでの5年間はすべて78試合以上に出場するなど、かつてのひ弱なイメージを払拭したイルガスカスは、名実ともに“ビッグZ”のニックネームにふさわしい選手となった。2009 -10シーズンには、ダニー・フェリーを抜いて出場試合数の球団新記録を樹立。同年途中、アントワン・ジェイミソンを獲得するためのトレードで一旦ワシントン・ウィザーズへ移ったが、すぐにウェーバーにかけられ1か月後にはクリーブランドへ舞い戻ってくる。
2010年の夏に完全FA(フリーエージェント)となり、同じくFAでマイアミ・ヒートへ移籍したレブロンの後を追うようにしてマイアミに働き場所を移すにあたっては、クリーブランドの地元紙に感謝の意を述べた広告を掲載。レブロンの移籍に憤慨していたキャブズファンも、長年チームと街に貢献してきた愛すべき“Z”の決断には寛容だった。
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