しかし、2010-11シーズンのプレーオフでは途中でロースターから外され、自身2度目のファイナル出場を果たすことなく、シーズン終了後に体力の限界を理由に引退を表明。その後、2018年にはキャブズ時代の功績や、地域活動への貢献などを評価されて、クリーブランド市から特別功労賞を授与された。その感想は「とても恐縮している。でもまだ42歳なのに早すぎるような気もする」。
子どもの頃、地元カウナスの英雄サボニスに憧れて選んだ11番は、今ではイルガスカスの番号としてもリトアニアとクリーブランドの子どもたちに記憶されている。
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2014年1月号掲載原稿に加筆・修正。
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彼の背番号11は、2014年にキャブズで7人目の永久欠番になっている。その時点で出場試合数に加え、リバウンドやブロックの総数でも球団記録を保持し、得点はレブロンに次いで2位だったこと。さらに「過去から現在に至るすべてのチーム関係者のなかでも、最上級の人間性」(ダン・ギルバート・オーナー)であることを考えれば、当然の栄誉だった。子どもの頃、地元カウナスの英雄サボニスに憧れて選んだ11番は、今ではイルガスカスの番号としてもリトアニアとクリーブランドの子どもたちに記憶されている。
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2014年1月号掲載原稿に加筆・修正。
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
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