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NBA

プレーオフで大暴れしたマレー「自分に才能があることは分かっていたけど…」

秋山裕之

2020.10.18

 とはいえ、相棒のニコラ・ヨキッチが「彼は信じられない男。僕らのリーダーであり、彼の持つエナジーがプレーオフを通して僕らを支えてきた。本当に素晴らしかったよ。僕がバブル(第二幕の開催地)へ合流した時、彼は少し負傷していたけど、彼はファイターであり、競争者で、驚異的なシューターでもある。本当に素晴らしいプレーを見せてくれたよ」とエースを称えていたように、マレーの活躍なしにナゲッツがウエスト決勝まで勝ち上がることはなかったはず。

「この試合で、俺はもっといいプレーができていたかもしれない。でも、ここまでいい戦いができたと思っている。だけど、俺はこのまま敗者でいたくはない。負けるのが嫌いなんだ。俺にとって負けることは本当に何の意味もないんだ」

 プレーオフ敗退後、負けず嫌いであることを明かしたマレー。ヨキッチとのリーグ屈指のコンビネーションを誇る23歳は、10月17日(日本時間18日)にアシュリー・ブローク(スポーツリポーター)とのインタビューで「今の俺のゴールは、最も偉大な選手になること」と切り出し、自身の野望についてこう語った。

「世界最高の選手になること。それが俺のゴールであり夢なんだ。自分に才能があることは分かっていた。けど、この位置まで上ることができたんだから、そのチャンスがあると思ってる。それが俺に大きなモチベーションを与えてくれるんだ」
 
 今年のプレーオフはバブルという特殊な環境で行なわれたため、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)やルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、ジミー・バトラーとタイラー・ヒロ(マイアミ・ヒート)のようにマレーも好調を維持。本来のホーム&アウェーとは異なるため、NBAが通常のフォーマットで来季を開催するとなれば、事情が変わってくるだろう。

 それでも、今年のプレーオフでマレーが得た自信はとてつもなく大きなものとなったはず。マレーとヨキッチが健在で、両選手がさらに成長することができれば、近いうちにナゲッツがウエスト、いやNBAを制する可能性を十分秘めているだけに、マレーのさらなる進化に期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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