「レブロンが初めてファイナルに出場したのはキャリア４年目の2006－07シーズン。サンアントニオ・スパーズにスウィープ負けしたが、彼は当時22歳だ。その年でジョーダンは何をしていたか？　ジョーダンのルーキーイヤーだ。ジョーダンは“バッドボーイズ”の異名を取るデトロイト・ピストンズに阻まれ、初めてファイナルに到達するのに７年を要した。『マイケル・ジョーダンは史上最高のバスケットボール選手』、『レブロン・ジェームズはジョーダンのアンチテーゼ』という見方が強いが、レブロンを非合法化するのをやめ、（今回の４回目の優勝で）その偉大さを認める時がきた」

　また興味深いことに、レイカーズの同僚であるダニー・グリーンはファイナル終了後、ポッドキャスト『Inside the Green Room』でレブロンが“キングたる所以”をこのように語っている。
  「徹底したボディケアが、彼を“超人”にしている。あの年齢（35歳）で、効率的かつ健康でいるのがどれだけ難しいか。他の選手たちはレギュラーシーズンで“休息”として試合を欠場するかもしれない。でも、彼は毎試合コートに立つ。ハイレベルにプレーし、ケガもなく、翌朝には元気に跳ね起きる。エネルギーに満ち溢れ、常に戦う準備ができている。そうして17年間も第一線を走り続けているんだ。彼は常に自分の身体をケアし、ベストな準備をする方法を模索している。年を追うごとにメンタルを磨き、ゲームを研究し、よりスマートになっているし、フィジカル面でも正しい状態で健康だと確信しているよ」

　身体のメンテナンスに年間150万ドル（約１億6000万円）を費やしているとも言われるレブロン。再びＮＢＡの頂点に返り咲いた“キング”は今年12月30日に36歳を迎えるが、トップの座を後世に譲るのはまだ先の話かもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】35歳を迎えても未だ衰え知らず！NBAの“キング”レブロン・ジェームズ特集！