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NBA

コビーの銅像を作るならどのシーン?相棒シャックが選んだのは…

秋山裕之

2020.11.05

シャックが選んだ銅像にすべきシーンは2006年のプレーオフでの一戦。ブザービーターが決まった瞬間、ステイプルズ・センターは熱狂に包まれた。(C)Getty Images

シャックが選んだ銅像にすべきシーンは2006年のプレーオフでの一戦。ブザービーターが決まった瞬間、ステイプルズ・センターは熱狂に包まれた。(C)Getty Images

「コビーのどのシーンが銅像になるべきだと思う?」という質問に、シャックは「2006年のプレーオフ、フェニックス(サンズ)相手にブザービーターで決めたプルアップジャンパーだ」と返答。

 06年のプレーオフ1回戦第4戦。前の2戦に続きこの試合も第2シードのサンズ相手に互角の戦いを演じたレイカーズは、第4クォーター終盤にコビーがレイアップを決めて延長に持ち込む。そして1点ビハインドで迎えた試合最終盤、コビーは2人のディフェンダーがシュートコースを塞ぐなか、鮮やかなプルアップジャンパーを沈め、チームを逆転勝利へと導いた。

 試合終了のブザーとともにボールがネットをくぐった瞬間、ステイプルズ・センターを埋めた1万8997人は大騒ぎ。コビーは高らかに左拳を握り、誇らしげに絶叫した。最終的にレイカーズは3勝4敗でサンズに敗れたものの、キャリア20年間を振り返ってみてもこのショットは個人として最大級のハイライトとなっただけに、シャックの意見に賛同する人も多いのではないか。
 
 もちろん、このほかにもコビーのハイライトは挙げたらキリがない。00年のNBAファイナル(対インディアナ・ペイサーズ)第4戦、足首捻挫からの復帰戦で見せた決勝のティップインを含む延長のスコアリングショー。02年のNBAファイナルでニュージャージー・ネッツの戦意を喪失させた強烈なワンハンドダンク、04年のファイナル(対デトロイト・ピストンズ)の第2戦では延長に持ち込む値千金の3ポイントをヒットさせた。

 今年5月に『HoopsHype』へ掲載された“最もブザービーターに絡んだ選手”のランキングでも、コビーは12回のポール・ピアース(得点×7、アシスト×5)、2位のマイケル・ジョーダン(10回:得点×9、アシスト×1)に次ぐ3位にランクイン。キャリアを通じて8本のブザービーターによる決勝弾を沈めるなど、数々の劇的なシーンを生み出してきた。

 引退試合では60得点を叩き出すなど、最後までファンを熱狂させてコートを去ったロサンゼルスのレジェンド。いずれ銅像が建つことは間違いないだろうが、除幕式では一体どのシーンのコビーがお披露目されるのだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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