では、ガソルは今冬のＦＡ戦線に向けてどのように考えているのか。14日にスペインメディアとの取材に応じたガソルは、このように語っていた。

「（ＦＡ交渉解禁となる）金曜になったら、僕に関心を持ついくつかのＮＢＡチームが連絡してくるのはわかっている。僕は近い将来、ＮＢＡで王座を勝ち取るチームの手助けをしたいんだ。再建中のチームでプレーすることはない」
  　ガソルは機動力こそ期待できないものの、オフェンスではポストプレーから３ポイントまで幅広い得点パターンを持ち、ディフェンスでもジョエル・エンビード（フィラデルフィア・セブンティシクサーズ）のようなリーグ屈指のビッグマンをガードすることも可能。バスケットボールＩＱにも長けており、国際大会を含めて豊富な経験があるだけに、プレーオフチームにとって大きなプラスになることが期待できる。

　優勝候補に挙がりそうな強豪のなかから、高さのあるビッグマンを求めているチームをセレクトするならば、ゴールデンステイト・ウォリアーズやボストン・セルティックス、ロサンゼルス・クリッパーズなどが浮かび上がってくる。ガソルが高額年俸ではなく、優勝する可能性が高い球団との契約を最優先とするならば、ヴァンブリート、イバカとともに今年のＦＡ戦線で引く手あまたになりそうだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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