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NBA

チームを去るのはボグダノビッチかヒールドか?キングスが見据える理想のシナリオとは?

秋山裕之

2020.11.24

 27歳のヒールドは、一昨季はチーム№1のスコアラーだったが、昨季途中からシックスマンへ転向。平均19.2点、4.6リバウンド、3.0アシスト、史上最速の通算296試合目で3ポイント成功数800本をクリアしたものの、ウォルトンHCとソリが合わず、シーズン終了後にトレードを要求していた。

“元エース”ヒールドのトレードについて地元メディア『The Sacramento Bee』のジェイソン・アンダーソン記者はこう指摘する。

「トップチームの首脳陣は、4年8600万ドルの契約が残るシャープシューターのトレードは厳しいと言っていた。他球団のエグゼクティブへ彼のトレード価値について聞いたところ、キングスはトレードするなら優良な若手、あるいは複数の若手選手とドラフト指名権を条件に交換相手を探すことになるだろう、と答えていた」
 
 昨秋にキングスと延長契約を締結したヒールドは、来季から4年間で8600万ドル(約89億4400万円)という高額契約がスタートする。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、以前ヒールドの獲得を狙っていると報じられていたが、ドラフト当日のトレードでシューターのセス・カリーとダニー・グリーンを獲得。わざわざ高額年俸のヒールドを加える必要がなくなっただけに、キングスとしては難しいところ。

 今後のサラリー、チームケミストリーの両面を踏まえれば、チームにとって理想のシナリオはボグダノビッチの契約にマッチして引き留めて、ヒールドを放出して新たな主力選手を獲得することだろう。

 だが両選手をチームに残すことになればガード過多になり、昨季と同様にプレータイムと役割の面で選手たちから不満があふれることになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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