一方のロケッツは、昨オフにクリス・ポール+複数のドラフト指名権と引き換えに迎えたウエストブルックをわずか1年で放出。ウエストブルックもオフにトレード志願が報じられ、フロントは移籍先を探していた。結果的としてジェームズ・ハーデンとの“MVPデュオ”に早々に見切りをつけ、新たな道を歩むことを選んだ。
新加入のウォールは前述のように故障明けでリスクもあるが、司令塔としての能力はリーグでも指折り。ドラフト1位でNBA入りした2010年からの9シーズンで平均9.2アシストを記録し、15~17年には3年連続で平均10本以上をマークしている。速攻やドライブからのキックアウトパスで、ロケッツのシューター陣を存分に生かすことができるだろう。
またハーデンとは偶然にも今オフ一緒にピックアップゲームをプレーしており、ともに軽快な動きを見せていた。また、ロケッツが新たに獲得したデマーカス・カズンズとはケンタッキー大時代のチームメイトで、ウォールは昨季中もウィザーズに獲得を進言していたほどの旧知の仲だ。
カズンズもウォールと同様、故障(左ヒザ前十字靭帯断裂)からの復帰のシーズンとなるが、ともに万全のコンディションさえ戻ればハーデンと合わせた“新ビッグ3”は昨季以上の破壊力が期待できる。新たな体制でチームが成功するビジョンが見えれば、ハーデンの移籍話も沈静化するだろう。
それぞれの思惑が合致して実現した今回のビッグトレード。はたして、ウィザーズとロケッツは理想の上昇曲線を描くことができるだろうか。新シーズンを楽しみに待ちたい。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
新加入のウォールは前述のように故障明けでリスクもあるが、司令塔としての能力はリーグでも指折り。ドラフト1位でNBA入りした2010年からの9シーズンで平均9.2アシストを記録し、15~17年には3年連続で平均10本以上をマークしている。速攻やドライブからのキックアウトパスで、ロケッツのシューター陣を存分に生かすことができるだろう。
またハーデンとは偶然にも今オフ一緒にピックアップゲームをプレーしており、ともに軽快な動きを見せていた。また、ロケッツが新たに獲得したデマーカス・カズンズとはケンタッキー大時代のチームメイトで、ウォールは昨季中もウィザーズに獲得を進言していたほどの旧知の仲だ。
カズンズもウォールと同様、故障(左ヒザ前十字靭帯断裂)からの復帰のシーズンとなるが、ともに万全のコンディションさえ戻ればハーデンと合わせた“新ビッグ3”は昨季以上の破壊力が期待できる。新たな体制でチームが成功するビジョンが見えれば、ハーデンの移籍話も沈静化するだろう。
それぞれの思惑が合致して実現した今回のビッグトレード。はたして、ウィザーズとロケッツは理想の上昇曲線を描くことができるだろうか。新シーズンを楽しみに待ちたい。
構成●ダンクシュート編集部
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